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国内初「レベル4自動運転」での運行許可

経済産業省と国土交通省は、国内初となる自動運転車のレベル4運行を許可した。福井県永平寺町で実施する実証実験に対するもので、レベル4自動運行装置による運転者なしでの運行が可能になる。経産省と国土交通省が共同で進めてきた「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト(RoAD to the L4)」による成果。

両省は、「遠隔監視のみ(レベル4)で自動運転サービスの実現に向けた取組(テーマ1)」を、産業技術総合研究所と民間事業者(ソリトンシステムズ、三菱電機、ヤマハ発動機)とで組織されたコンソーシアムに委託。福井県永平寺町で遠隔型自動運転システムを用いた自動運転車の技術・サービスの実証実験を進めてきた。

3月30日には、国内で初めてレベル4の自動運行装置として認可されたが、今回、道路交通法に基づく特定自動運行に関する申請書を福井県公安委員会に提出し、4月27日付けで国内で初めて認可された。

今後は、レベル4での技術・サービス実証実験を実施した上で、福井県永平寺町によるレベル4での自動運転移動サービスの開始を目指す。

使用する車両は、走行環境条件の付与を受けた4台の7人乗り普通自動車。ベースはヤマハ発動機のAR-07:グリーンスローモビリティ(電動カート公道仕様)。特定自動運行時に経路上で使用する車両は3台。別途予備車両として1台。

運行区間は、福井県吉田郡永平寺参ろーど:京福電気鉄道永平寺線の廃線跡地と、町道永平寺参ろーどの南側一部区間:永平寺町荒谷から志比(永平寺門前)間の約2km。

車両は、路面に埋め込まれた電磁誘導線とRFIDによって運行される。障害物検知用にミリ波レーダーなども備え、運行速度は時速12km以下。