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マネーフォワード MEが株式投資管理を強化 月980円のアドバンスコース

マネーフォワードは、お金の見える化アプリ「マネーフォワード ME」プレミアムサービスの新たなコースとして、「資産形成アドバンスコース」を開始した。月額980円で、個別株などの投資資産の管理・分析が可能になる。年間契約では10,700円。

なお、従来から提供している月額500円のプレミアムサービスは、「スタンダードコース」に名称変更する。サービスの内容に変更はない。

新コースでは、マネーフォワード MEに連携している投資資産の状況を「ポートフォリオ」「配当」の2種類のページから確認できる。データは自動更新され、各グラフにも反映されるため、複雑な手入力は不要で投資資産の状況を確認できる。

新コースはアプリ版から利用可能。

ポートフォリオ
資産形成アドバンスコース

「ポートフォリオ」ページでは、国内株式、米国株式の業種別、配当利回り別の資産内訳を見える化。資産内訳が円グラフで表示化され、詳細に確認したい業種や利回りの区分を選択すると、当てはまる個別銘柄が一覧で表示され、それぞれの損益や前日比が確認できる。そのため、銘柄ごとの運用成績の比較や売却判断の材料として活用できるようになる。

特徴は、自分好みのタグ付けと、自分だけの「My ポートフォリオ」が作れる。例えば、「金利上昇メリット銘柄」「インボイス関連銘柄」といったタグを各銘柄に付与して、自分が設定したテーマごとの損益などがすぐにわかるようになる。

「配当」ページでは、配当履歴や今後の予想、内訳を見える化できる。

配当

これまでの配当額と今後の予想配当額が棒グラフで表示され、表示は月、年で切り替え可能。月ごとの配当額の偏りをチェックしたり、前月や前年との比較なども簡単に行なえる。

高配当銘柄の割合を把握できるほか、配当利回りと含み損益をまとめて把握。インカムゲイン観点とキャピタルゲイン観点の両方から状況を見られるという。

資産管理もマネーフォワード ME

マネーフォワード MEは、家計簿アプリ的な「家計簿見える化」だけでなく、資産管理でも使われてきた。特に複数の証券会社にまたがる資産の推移や種別などを横串で確認できるという点が支持されてきた。マネーフォワード MEユーザーのうち、約40%が実際に投資を行なっているという。

そのため、マネーフォワード MEを投資に役立つアプリとして強化するために企画されたのが「資産形成アドバンスコース」。投資信託でインデックス投資している人からは大きな不満は出ていなかったが、より積極的に個別株や米国株などを行なっている人からは、「マネーフォワードMEだけでは資産管理が完結できない」として、手入力のExcelや他の投資管理系サービスを併用して資産状況を分析しているとの声があがっていたという。

資産形成アドバンスコースでは、特に複数の証券会社を使って個別株の取引を行なっている人の使い勝手向上を目指した。今後もユーザーの意見などを参考にしながら機能強化を図っていく。