ニュース

PayPayポイント、年間発行額6000億に 首位楽天に迫る

PayPayは16日、2022年4月から約10カ月で「PayPayポイント」の発行額が5,000億ポイントを突破したと発表した。2022年度の年間発行額は、前年度比約1.5倍増の6,000億ポイント規模を見込む。

PayPayでは、「2023年に発行額1位のポイントになる」という目標を設定している。1位は楽天ポイントだが、14日の楽天グループ決算会見で2022年の発行額を約6,200億ポイントと明かしており、集計期間が若干異なるものの1年間での発行額で楽天にPayPayが迫っている形だ。

楽天ポイントの2022年発行額は約6,200億ポイント(楽天グループ2022年度決算発表から)

PayPayは、2018年10月のキャッシュレス決済サービス「PayPay」の提供開始と同時に、「PayPayポイント(旧PayPayボーナス)」を決済金額に応じて付与するポイントプログラムを開始した。その後、PayPayの登録ユーザーは5,500万人を超え、国内コード決済におけるPayPayの決済取扱高のシェアは約3分の2を占めるまでに拡大した。多くのユーザーがPayPayを使うことから、ポイント発行額が拡大し、サービス開始からわずか4年半で年間発行額が6,000億ポイント規模まで成長したという。

'22年4月にポイント名称を「PayPayポイント」に変更すると共に、グループとの連携施策を強化。ソフトバンクやYahoo!ショッピングなどグループのサービス利用で、お得にポイントが貯まるようにした。また、PayPayとPayPayカードの連携による「PayPayあと払い」でより多くのポイントが貯まるほか、「PayPayカードゴールド」の発行も開始している。

マイナポイント事業においては、多くのユーザーがマイナポイントの受取先としてPayPayを登録したことで、ポイント発行額が大きく増加。また、全国の地方自治体と連携したキャンぺーンが2022年度も多くのユーザーに利用されている。