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ANA、国内線と国際線のサービスシステムを統合

全日本空輸(ANA)は、これまで別々で運用してきた「国内線旅客サービスシステム」と「国際線旅客サービスシステム」を、2025年度から1つのプラットフォームに統合。ウェブサイトでの予約確認や、空港での乗り継ぎ手続きなどでスムーズな連携を実現する。

同社は1988年以降、座席販売管理や航空券の予約/発券、空港での搭乗手続きなどを支えるサービスシステムを、国内線と国際線で別々で運用していた。今後2025年度から2026年度にかけて、同社が保有している国内線旅客サービスシステムを、スペインのAmadeus社が提供する国際線旅客サービスシステムに統合する。同システムはANAにおいても2015年4月より国際線で利用開始していた。

これにより、国内線・国際線の予約を一元管理し、ウェブサイトでの予約確認や各種サービスの申し込み、空港での乗り継ぎの手続きなど、スムーズな連携を実現する。また、運航イレギュラー時においても、ANAアプリ・メール・SNS等と連動した情報提供を行ない適切に案内していく。

Amadeus社のサービスシステムは、世界で200以上のエアラインが利用する業界標準的なシステムで、新たな技術による新サービスを短期間で導入可能になる。今後、国内外の利用者に次世代サービスをより早期に提供し、世界のマーケット変化とユーザーニーズへの迅速な対応を実現する。

また、自社システムからグローバルシステムに統合しアウトソースすることで、固定費化しているシステム費用を変動費化。ポストコロナを見据えた将来の不確実性リスクへの耐性を高めていく。