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Microsoft Edge、アドビ純正PDFエンジンを搭載 WindowsのPDF体験を向上

アドビ(Adobe)とマイクロソフトは9日、Adobe AcrobatのPDF機能をWindowsのMicrosoft Edgeブラウザーに提供すると発表した。Edgeに内蔵したPDFリーダーにAdobe AcrobatのPDFエンジンを搭載することで、PDFの忠実度の向上やセキュリティ、アクセシビリティの改善などが図られる。これらの機能は無料で提供される。

Edgeを通じて、14億人以上のWindowsユーザーのAcrobatのPDF体験を向上する施策。2023年3月からすべてのWindows 10と11のユーザーに提供し、管理対象デバイスを持つ組織にはオプトインのオプションを提供する予定。

これにより、より正確な色とグラフィックによるPDFの忠実度の向上や性能の改善のほかPDFの取り扱いに関するセキュリティ、優れた文字選択と音声読み上げを含むアクセシビリティの向上などを実現する。

なお、文字や画像の編集、PDFの他のファイル形式への変換、ファイルの結合などの機能を利用する場合は、Adobe Acrobatのサブスクリプション版の購入が必要となる。すでにAcrobatのサブスク版を購入しているEdgeユーザーは、追加料金なしでEdge内でAcrobat拡張機能を使用できるようになる。

また、従来のエンジンを搭載したMicrosoft EdgeのPDFソリューションは、2024年3月に廃止予定。

この取組は、デジタルワークと生活を変革するアドビとマイクロソフトの継続的なイニシアチブの一環。Microsoft 365、Microsoft Teams、SharePoint連携や、各ソリューションにおけるPDFと電子署名の統合はすでにスタートしているが、今回のEdgeにおけるPDF体験向上はそれらに続くものとなる。