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次世代ワイヤレス充電「Qi2」発表 アップル「MagSafe」ベースに

ワイヤレス充電の規格化を担うWireless Power Consortium(WPC)は3日(米国時間)、ワイヤレス充電「Qi」の次世代規格となる「Qi2(チーツー)」を発表した。アップルのMagSafeをベースとしており、2023年の年末商戦(ホリデーシーズン)に対応機器やスマートフォンが発売予定。

Qiはワイヤレス充電の業界標準規格として幅広く利用されている。またアップルの磁気技術である「MagSafe」は、iPhoneやApple Watch、AirPodsなどのアップル製品や周辺機器などで多数採用されている。

Qi2の実現にあたりアップルは、MagSafeに基づく技術基盤を提供し、同社とWPCのメンバーにより、新たな「Magnetic Power Profile」が開発された。Magnetic Power Profileでは、携帯電話やその他のモバイル製品が相互に連携し、エネルギー効率の改善と高速充電を実現する。

Qi2規格の登場により、現在の平面のデバイスでは充電できないような形状のアクセサリーも実現可能とし、ワイヤレス充電市場をさらに拡大する。また、Qiでは効率性や相互運用性も向上しているため、より高速な充電が可能となるという。