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クルマのサブスク進化版「KINTO Unlimited」 新プリウスから開始
2022年12月7日 15:27
トヨタ自動車とKINTOは、新たなクルマのサブスクリプションサービス「KINTO Unlimited」を開始する。クルマの「利用」でなく、「進化」や「見守り」などを通じて、継続的にアップグレードを提供するサービスとなり、今冬発売する新型プリウスの一部グレードから提供開始する。
KINTOは、月額の定額支払でクルマを利用できるサブスクサービス。新サービスの「KINTO Unlimited」は、KINTOのサブスクをベースに、クルマを届けた後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」を加えた。これにより、サービスへの契約から返却するまでの間に通常下がっていくクルマの価値を維持していくという。
「進化」については、OTA(Over The Air)を通じたソフトウェアの更新により、衝突被害軽減ブレーキなど「Toyota Safety Sense」を、最新のものにアップグレード。費用はサブスクの月額利用料に含まれている。
また、アップグレードレディ設計を採用する。これは、配線の調整やセンサーの取り付けなど、アップグレードに必要な施工作業の大部分をクルマにあらかじめ織り込んでおくことで、実際に行なう作業を簡素化。クルマを進化しやすくする。
KINTO Unlimited第1弾の新型プリウスのアップグレードは、2023年の年央から開始。ブラインドスポットモニターやパノラミックビューモニター、ステアリングヒーターなどをラインアップするほか、将来登場する装備や機能も後付けできるよう、アイテムを拡充する。費用のお支払いは、アイテムごとに「一括」もしくは、「サブスクの月額利用料への加算」の2つの方法から選べるようにする。
「見守り」では、運転データの収集・分析により、利用者とクルマ双方の「見守り」を実現する。
コネクティッドドライブトレーナーは、コネクティッドサービス「T-Connect」を通じ、アクセルやブレーキの踏み方などの基本的な挙動のほか、ハンドル操作やウィンカーを出すタイミングなど、細部にわたる運転データを収集・分析。ユーザーごとに、安全な運転や燃費の向上につながるポイントを、専用のアプリを通じてアドバイスする。当面は実証実験と位置づけており、追加の費用負担はない。将来的には、サブスクの月額利用料に含める計画。
また、運転データに基づき、一人ひとりに合わせた装備や機能のアップグレードも提案していく。
コネクティッドカーケアは、エンジンオイルの劣化を観察し、運転データをもとにオイルの状態を把握する。従来は一定の「期間」や「距離」でエンジンオイルの交換を行なっていたが、アプリやディスプレイオーディオなどを通じ、クルマごとの「使用状況」に合わせたタイミングで提案する。
まずは、エンジンオイルの交換提案からスタートし、その後、メニューを拡充していく。費用はサブスクの月額利用料に含まれる。
なお、新型プリウスのグレード体系の詳細は今冬発売時に公表予定で、その際にKINTO Unlimitedの月額利用料も発表する予定。「アップグレード」と「コネクティッド」の提供開始に向け、2023年2月を目途に「KINTO Unlimited」専用のアプリを公開する。