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カード少額決済のCAFIS手数料を引き下げ 2000円以下は0.15%

NTTデータは、2023年1月1日からキャッシュレス決済総合プラットフォーム「CAFIS」の少額決済向け料金の引き下げを行なう。1,000円以下の少額決済における手数料は0.3%から0.15%に引き下げられるほか、少額決済向け料金の上限も1,000円以下から「2,000円以下」に拡大する。

日本のクレジットカード利用では少額取引が増えてきており、今後のキャッシュレス化の進展によりさらにその流れは加速するとみられる。そのため、少額決済向け料金体系を変更する。

新料金(料率0.15%)を適用した場合、CAFIS処理料は決済金額100円の場合0.15円、決済金額2,000円の場合3.0円となる。従来の料率では決済金額100円の場合0.3円、2,000円の場合3.15円。なお、2,000円を超える取引は従来通りに1件あたり最大3.15円。

加えて'23年12月1日からは、1回の購買取引における料金を改定する。同日から、CAFIS処理料金をトランザクション単位の料金から購買取引単位の料金とし、1回の購買取引において、CAFISが最終的に取引を中継したカード会社からのみ料金を設定する。

この改定により、クレジットカード取引における、「加盟店と契約を結んでいるカード会社(アクワイアラ)と「利用されたカードの発行会社(イシュア)が異なるケース(NOT-ON-US取引)で、CAFISを利用した場合の処理料が変更となる。

NOT-ON-US取引では、1回の購買取引の中で「加盟店-アクワイアラ間」、「アクワイアラ-イシュア間」で2回のトランザクションが発生し、イシュア、アクワイアラにそれぞれCAFIS処理料を設定したが、この改定により、1回の購買取引において、最終的に中継した先にのみ(この事例ではアクワイアラ-イシュア間の取引におけるイシュアのみ)にCAFIS処理料を設定する。