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クレジットカードの「インターチェンジフィー」公開へ 国際ブランド3社

(出典:経済産業省)

クレジットカードのインターチェンジフィーの標準料率が、11月末を目途として国際ブランドから公表される。Mastercard、Union Pay(銀聯)、Visaが標準料率を公開する予定。

インターチェンジフィーとは、クレジットカードでの決済時に、アクワイアラがイシュアに支払う手数料。加盟店開拓や管理を担うアクワイアラが、カード発行するイシュアに支払う流れだが、この手数料はイシュアの重要な収益項目となっている。一方、国際ブランドは手数料を決めるものの、ここからは収益を得ていない。

公正取引委員会では、インターチェンジフィーの公開により、市場の透明性を向上し、「クレジットカードや他のキャッシュレス決済の加盟店手数料の引下げが期待される」としている。結果として、中小店舗のキャッシュレス化の促進を目指す狙い。

(出典:公正取引委員会)

公正取引委員会は、4月に公表した「クレジットカードの取引に関する実態調査報告書」などでも、「インターチェンジフィーの標準料率公開」の考え方を示しており、Mastercard、UnionPay、Visaが対応を決定した。なお、今後は、国際ブランドにおけるイシュア手数料の平均的な料率の公開に向けた取組も進める。