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オメガ、クロノグラフ計測結果を音で知らせる「クロノチャイム」 6237万円

スウォッチ グループ ジャパンは、腕時計ブランド「オメガ」の新作として、クロノグラフとミニッツリピーターを融合させ、計測結果をチャイムで知らせる機構を搭載した世界初の機械式腕時計「クロノチャイム」を発表した。オメガ史上最も複雑という完全新規開発のハンドメイドムーブメントを搭載。2機種が披露されており、「オリンピック 1932 クロノチャイム」が6,237万円、「スピードマスター クロノチャイム」が6,682万5,000円。発売日は未定。

クロノグラフ(ストップウォッチ)で計測した経過時間について、専用のボタンを押すと、チャイムで知らせる機能を搭載。チャイムは高音、低音の2種類が搭載され、分は低音で、秒は高音で、10秒は低音と高音が続けて鳴って、計測結果の時間を知らせる。

新ムーブメント「キャリバー1932」

2つのモデルは、スウォッチグループの姉妹ブランドであるブランパンとともに6年をかけて開発されたムーブメント「コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー1932」を搭載する。手作業で制作される新ムーブメントは、再開発やアレンジではない、クロノグラフとミニッツリピーターを融合させた新設計で、計測した時間を、正確で途切れることなくチャイムで知らせる機能を搭載する。

キャリバー1932

開発に携わったのは時計師のジョージ・ダニエルズ博士。搭載されるコーアクシャル脱進機は、オマージュするモデルの1/10秒の表示を実現するため設計を変更し、標準的な3~4Hzの振動数ではなく5Hz(36,000振動/時)の振動数を実現している。さらに、3つのチャイムカムの追加、不正操作防止のための2つのセキュリティ機能、スプリットセコンド機能の搭載、マスター クロノメーター規格が要求する高い耐磁性のために50個の非鉄部品を用いるなど、多岐にわたって高度な開発が行なわれた。

耐磁技術や外装部品などキャリバー1932の構造・機能に付随する発明で17もの特許を取得。ムーブメント自体にはサテン仕上げやミラーポリッシュ仕上げが施された16.44gのゴールドが使用され、美しさも兼ね備えたとしている。

キャリバー1932は手巻きで、パワーリザーブは約60時間。

ミニッツリピーターは、永久カレンダー、トゥールビヨンと並んで機械式時計の3大複雑機構といわれる機能。これらを1つまたは複数搭載する製品は複雑時計と呼ばれ、非常に高度な製造・調整技術が求められる。ミニッツリピーターは通常、任意のタイミングでボタンを押すと、現在の時刻をチャイムの音で知らせる機構。オメガが今回発表したクロノチャイムは、ストップウォッチの計測結果を音で知らせる機構となる。

オリンピック 1932 クロノチャイム

オリンピック 1932 クロノチャイムは、1892年にオメガが制作した世界初のミニッツリピーター腕時計と、1932年にロサンゼルスオリンピックでオメガが計時に使用した「ポケット クロノグラフ」を結びつけるというデザインの限定モデル。

ケースは18Kセドナゴールド製。“グラン・フー”エナメルのダイヤルには、ギョーシェ彫りの925シルバー製インナーベゼルとサブダイヤルが搭載され、本作のためのオメガ独自の模様「エクスクルーシブ アコースティック ウェーブ」パターンが施される。インデックスのアラビア数字とミニッツトラックもブラックのエナメル仕上げ。

針は18Kセドナゴールド製。センターの時分針と、6時位置のスモールセコンド、12時位置の15分積算計の針は、ブルーPVD加工。センター秒針はブルーCVD加工で、スプリットセコンド秒針は赤いニスで仕上げた。5時位置にチャイムのプッシャー、11時位置にスプリットセコンドのプッシャーを搭載する。

ケースには18Kセドナゴールド製のゴングがセットされる。ムーブメントにあるダブルハンマーは6時位置にセットされており、ダイヤル側からハンマーの動きを確認できる。

ブラウンのレザーストラップが組み合わされ、予備のレザーストラップが付属。ストップウォッチのように首にかけられるレザー製コードも付属する。さらに、チャイムの音を増幅させる共鳴板を備えた特別仕様のウォルナットボックスに納められる。

防水性能は30m防水。ケース径は45mm、厚さは16.9mm。

オリンピック 1932 クロノチャイム(522.53.45.52.04.001)、6,237万円

スピードマスター クロノチャイム

スピードマスター クロノチャイムは、第2世代のスピードマスター「CK2998」からインスピレーションを得たデザイン。ケース径は45mm。

ケース・ブレスレットはオメガ独自の18Kセドナゴールド製。ダイヤルはブルーのアヴェンチュリン“グラン・フー”エナメル。インナーベゼル、サブダイヤルは18Kセドナゴールド製で、本作のためのオメガ独自の模様「エクスクルーシブ アコースティック ウェーブ」パターンが施される。インデックスと時分針はセドナゴールド製になる。

チャイムのプッシャーは8時位置に、スプリットセコンドのプッシャーは2時位置に搭載される。サブダイヤルは3時位置が15分積算計、9時位置がスモールセコンド。

ケースには18Kセドナゴールド製のゴングがセットされる。ムーブメントにあるダブルハンマーは9時位置にセットされており、ダイヤル側からハンマーの動きを確認できる。

防水性能は30m防水。ケース径は45mm、厚さは17.3mm。

スピードマスター クロノチャイム (522.50.45.52.03.001)、6,682万5,000円