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LINE、ライブドアをミンカブに売却。71億円

LINEは、「ライブドアブログ」「livedoor ニュース」「Kstyle」を中心としたlivedoor事業を、新たに設立する完全子会社「株式会社ライブドア」に対して吸収分割により承継させ、その全株式をミンカブ・ジ・インフォノイドに譲渡することで合意した。28日付けで株式譲渡契約を締結した。

今回の株式譲渡により、2022年12月28日付でライブドアはミンカブの完全子会社となる。取得価格は71億円。

「ライブドアブログ」「livedoor ニュース」「Kstyle」を中心としたlivedoor事業はミンカブグループ事業として展開。ライブドアは、広告営業基盤の共通化やメディア運営のノウハウの共有などのリソースの有効活用のほか、ミンカブグループ各社とのシナジー効果を図る。今回の事業承継により、livedoor事業の責任者を含む、事業に携わる人員の約50名が移籍予定。

ミンカブは、資産形成情報メディア「MINKABU」や株式専門情報メディア「Kabutan(株探)」の運営など、株式、暗号資産、FX、商品先物、投資信託、保険、不動産といった金融商品を対象とした投資情報を提供している。

ライブドアの各サービスの月間利用者数合計は約7,000万人で、SNSのフォロワー数は2,400万人。ミンカブの既存ユーザーと合わせると8,000万人規模のユーザー基盤を有するネットメディアグループとなる。

ミンカブでは、金融サービス/メディアだけでなく多様なメディアサービスをグループに「加えることで、「投資家層から生活者全般へリーチ」し、AIやデジタルマーケティングのノウハウを生かした事業拡大を図る。また、「SEO依存から脱却し、多様なサービスを自社訴求していく」という。

今後、グループのポータルとして「livedoor」を活用するとともに、トラフィックの拡大やUI/UXの改善、メディア連携、NFTや保有資産の活用などを実施。中期目標として掲げてきた売上100億円超を前倒しで実現するほか、市場規模(TAM)の拡大や相互補完によるシナジー効果により、事業拡大を図る。