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Google、「人による人のためのコンテンツ」に向けた検索アップデート

Googleは18日(米国時間)、Google検索のアップデートを行なうと発表した。「人が人のために作ったオリジナルコンテンツ」を見つけやすくするための取り組みで、英語圏から今後数週間をかけて展開していく。

今回のアップデートは“helpful content update”と名付けられ、「人間優先のコンテンツ」(Focus on people-first content)を重視したコンテンツを検索において評価する。

人間優先のコンテンツとは、サイトに直接アクセスするユーザーに有用か、専門知識や知識の深さ(実際に製品やサービスを使用した、場所を訪れたなど)を示しているか、サイトに目的やフォーカスがあるかなど、サイトやコンテンツの目的を重視したもの。また、コンテンツを読んだ人が目的を達成できるか、満足のいく体験ができたと感じられるかといったことも条件にあげている。

Google検索では、専門家による製品レビューなどを重視するアップデートを'21年から実施しているが、このシステムも改良。今後数週間で、「高品質でオリジナルなレビューをさらに見つけやすくする」という。

一方、「人間優先のコンテンツ」に対して避けるべきと強調しているのは、「SEO(サーチエンジン最適化)のためのコンテンツづくり」。コンテンツが、検索エンジンから人を引きつけるためだけのものであったり、検索上位のためのコンテンツ大量作成や大規模な自動化などについては、コンテンツ制作者に再考を促している。また、ふさわしくないコンテンツ例として、「発売日や公開日が未定なのに、その発売日が決まったように見せる、答えのない質問に答えるコンテンツ」にも言及している。

このアップデートは来週から英語圏で展開され、最長2週間かけてGoogle ランキングの更新ページに反映する。またアップデートでは、ウェブページをランク付けするための「サイト全体の新しいシグナル」が導入され、付加価値の低いコンテンツ、検索に特に役立たないと思われるコンテンツを自動的に識別する。

役に立たないコンテンツが多いと判断されたサイトでは、検索で上位に表示される可能性が低くなる。役に立たないコンテンツ削除がサイト内の他のコンテンツを引き上げることにもつながるという。

今回のアップデートは英語からスタートするが、他の言語にも拡大予定。また今後数カ月で、役に立たないコンテンツの分類を強化しながら、人間優先のコンテンツをより高く評価するための取り組みを進める。