ニュース

鍵を紛失しても自宅に入れる。顔認証を積水ハウスのマンションに

積水ハウスとNECは、集合住宅における顔認証システムを活用した取り組みにおいて連携する。第1弾として、2023年11月に完成予定の積水ハウスの分譲マンション「グランドメゾン溝の口の杜」で、NECの顔認証システムを活用したエントランス及び玄関ドアの解錠や共用施設の予約、事業者との協業によりウォーターサーバ用ボトルの置き配サービスなどの提供を有料で行なう。

エントランス・玄関ドアは、顔認証によりマスクを装着したまま非接触で解錠可能。荷物などで両手が塞がっているほか、鍵を忘れたり紛失したりしても自宅に入れないというリスクがなくなる。

共有施設の予約・解錠や共用備品の予約は、アプリ上から行なえる。顔認証により、鍵の返却忘れや紛失リスクがなくなり、セキュリティの向上にもつながる。

ゲストの顔情報を事前登録することで、ゲストがマンションを訪れた際も顔認証でスムーズに入室可能。入室できる時間や範囲の設定もできるため、住居エリアへの不要な立ち入りを防止する。

ミネラルウォーターの製造・販売会社との協業により、顔認証を活用した合鍵共有機能でウォーターサーバー用ボトルを玄関前の置き配スペースに届けるサービスも提供。不在時の再配達を回避する。

このほかアプリでは家族の入室を通知でき、離れた場所にいても子供などの帰宅を見守れる。

今後は、顔認証システムをさらに活用し、宅配事業者やネットスーパーと連携して居住者不在時の置き配。EV充電器や共有施設利用料の顔認証決済などを検証予定としている。

今回顔認証システムを導入する「グランドメゾン溝の口の杜」は、東急田園都市線「溝の口」駅徒歩12分に位置。総戸数123戸で、四季折々の表情を見せる緑豊かな中庭を設ける。街の利便性を享受しながら、自然を日常として身近に感じられる住まいを提供するという。