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Google、ChromeのサードパーティCookie廃止を延期。'24年後半

Googleは28日、ChromeブラウザにおけるサードパーティCookieのサポート完全終了の延期を発表した。これまでは2023年後半から段階的に終了としていたが、「2024年後半には段階的な廃止を開始する」に改めた。

2020年1月の発表時には、2022年内のサードパーティCookie廃止を予告していたが、その後2023年後半に延期。今回2度目の延期が行なわれたことになる。

サードパーティCookieは、複数のサイトを横断してブラウザの閲覧を追跡し、効率的な広告表示などに用いられる。一方で、オンラインでの行動がテクノロジー企業に追跡されるリスクも危惧されている。そのためGoogleでは、サードパーティCookieを代替し、匿名性を保ちつつ広告主やパブリッシャーにとって機能する新手法を検討する「プライバシー・サンドボックス」を推進している。

サードパーティCookieに代わるプライバシーを保護する代替手段として、開発者のテスト用に、Chromeで複数のプライバシー サンドボックス APIのトライアルを公開。このプロセスにおいて、開発者、パブリッシャー、マーケティング担当者、規制当局などから寄せられたフィードバックで最も多かったものは、新たな技術の評価やテストをするための「時間が必要」だったという。

そのため現在行なっているプライバシー サンドボックス APIのテスト期間を延長。今後は、開発者だけでなく世界中の数百万人のユーザーにトライアルを行ない、2022年の終わりから2023年にかけて、トライアル参加者を段階的に拡大する。2023年第3四半期までには、Chrome でプライバシー サンドボックスAPIが公開され、一般に利用可能になる予定。

2024年後半にはChromeのサードパーティ Cookieの段階的な廃止を開始する。最新のスケジュールについては、プライバシー サンドボックスのウェブサイトで紹介している。