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パナソニック、凍結リスクを可視化する保冷ボックス

パナソニックは、保冷剤の温度管理を可視化し、収納品の凍結トラブルを防ぐ保冷ボックス「VIXELL Anti Freeze(ビクセル・アンチフリーズ)」の提供を開始した。

医薬品の流通では輸送時に厳格な温度管理(2~8℃管理)が求められることが多いが、保冷剤の温度調節はオペレーターの手作業に依存するケースが多く、温度調節が想定どおりにいかず、医薬品が凍結してしまうトラブルが発生することがある。

凍結未然防止機能付き保冷ボックス「VIXELL Anti Freeze」は、温度センサー付きRFIDタグを備えた保冷剤と、真空断熱保冷ボックスVIXELLで構成。保冷ボックスを検査台に乗せるだけで、ボックスへセットされた全ての保冷剤の温度情報から、輸送中の凍結リスクを1分程度で判定できる。これにより、輸送中の医薬品凍結を未然に防ぎ、医薬品の廃棄ロス削減に貢献する。

凍結リスクの判定は、VIXELLの主断熱部である真空断熱筐体(VIC)の断熱性能検査システムへ組み込まれており、保冷品質の担保に必要な保冷ボックスと保冷剤のコンディションを同時に作業現場で確認できる。

判定結果はクラウドサーバーに保存され、保冷ボックスの検査日時や稼働状態をウェブ上で確認可能。保冷ボックスの効率的な運用にもつながる。