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横浜市、シェアサイクル促進でドコモ・ハローサイクリングと協力

横浜市は、横浜市広域でのシェアサイクル事業社会実験の協働事業者としてOpenStreetおよびドコモ・バイクシェアと、6月10日に協定を締結し、社会実験を開始する。

地域の移動手段としての自転車の役割の拡大等を見据えた取り組み。地域住民等の多様な移動ニーズに対応し、公共交通の機能補完として日常生活の移動手段の確保と移動の選択肢を増やすことで、生活の質の向上を図る。また、市内の移動回数の増加による地域の活性化を見込む。

マイカー移動からの転換による環境負荷軽減、脱炭素社会形成にもつながるとしている。そのほか、シェアサイクル利用者を増やすことで、アプリケーション等を通した自転車を利用する際の交通ルール等のさらなる周知啓発を行なう。

社会実験の実施期間は、6⽉10⽇から2025年3⽉31⽇までの約3年間で、利用開始時期は7⽉を予定。横浜都心部区域(baybike実施エリア)を除く市内を、北部・南部・中部の3つの区域に分け、北部・南部でOpenStreetの「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」、中部でドコモ・バイクシェアを展開する。

HELLO CYCLINGの対象地域は、北部にあたる鶴⾒区、神奈川区、港北区、都筑区、⻘葉区、南部にあたる南区、磯⼦区、港南区、⾦沢区、栄区。実験開始時は、北部・南部にそれぞれ15カ所、計約150台を配置する。以降、その他の場所にも増設予定。

利⽤料⾦は、利⽤開始30分まで130円、延⻑15分ごと100円、12時間まで1,800円。

なお、HELLO CYCLINGのシェアサイクルステーションは、5⽉時点で横浜市内180カ所に展開しており、市内でのべ46万⼈が利用しているという。社会実験は、シナネンホールディングス、江ノ島電鉄、エネファント、サンオータスと連携している。

ドコモ・バイクシェアの対象地域は、緑区、瀬谷区、旭区、保土ヶ谷区、泉区、戸塚区。50カ所、300台を配置する。

利用料金は個人の場合、月額会員が月2,200円、1回会員が30分165円。そのほか、1日パス・学生/シニア割引・午後パス割引や、法人向けサービスを用意する。

なお今回の社会実験の対象には入っていない横浜都心部区域では、ドコモ・バイクシェアによる「横浜都心部コミュニティサイクルbaybike」を展開している。