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楽天証券、上場準備を開始

楽天グループは、連結子会社の楽天証券の株式上場の準備を開始する。23日の取締役会で決議した。

楽天証券は、株式上場により、より自律的な経営視点で成長戦略を遂行するほか、独自の資金調達を含め、様々な成長及び財務戦略を検討可能になるとする。上場後も楽天グループのフィンテック事業で重要な連結子会社であることを前提としながら、グループの成長と企業価値の最大化を目指す。

なお、準備過程における検討の結果次第では、楽天グループの組織再編が必要になる場合や楽天証券は株式上場しないという結論に至る可能性もあるため、現時点では上場予定時期は未定としている。

楽天グループでは、'21年9月に楽天銀行も上場準備の開始を発表するなど、子会社の上場準備を進めている。同グループは、国内外で、EコマースやFintech、モバイル、プロスポーツなど70以上のサービスの展開し、「楽天エコシステム(経済圏)」を形成。会員が複数のサービスを回遊的・継続的に利用できる環境を整備し、会員一人当たりの生涯価値(ライフタイムバリュー)の最大化や顧客獲得コストの最小化を図ってきた。その上で今後の各事業の成長に向けて、上場を目指す考え。