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ステイホームのデジタルエンタメ支出は一段落。Zaim調査

「エンタメ」DX指数の変化推移

個人向け家計簿サービス「Zaim」は、5月23日、家計簿データから調査した一般生活者の暮らしにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の浸透を計測する独自の「DX指数」における「エンタメ」領域に関する調査結果を公開した。

家計簿記録の内「エンタメ」カテゴリに登録されたデータを対象とし、月毎の支出総額に占めるデジタルサービスの利用割合を調査したもの。

それによると、ステイホームで進行したデジタル化は伸びが止まり、コロナ禍前の1.6倍となる4.5%台を推移しているという。新型コロナ感染症防止にてステイホームが広がった'20年3月に大きくデジタル化が進み、同年4月に7.5%まで上昇。その後、緊急事態宣言やまん延防止措置期間に一時的に盛り上がりつつ、'22年に入ってからは平均4.5%で推移している。

デジタル関連の平均支出額がほぼ横ばいである一方、カラオケ、映画館などの非デジタル分野の平均支出額は、'20年3月時点から1.6倍まで復調している。背景には、グランピング等の新しい非デジタルエンタメの浸透などもあると見られ、様々なジャンルのエンタメへの関心の高まりからアフターコロナの情勢が窺える。

「エンタメ」領域デジタル/非デジタル別平均支出額の推移

また、支出総額の変化率では、新型コロナ感染拡大とともに大きく盛り上がりを見せていたDXの伸びは'22年より鈍化傾向にあり、'22年4月において、「ゲーム」「書籍」は'19年1月程度の水準まで低下した。

「エンタメ」領域ジャンル別支出総額変化率の推移