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体育館のスマートロック化でマイナカード活用 山口市

tsumugは、山口市と共同で、地方自治体として初のマイナンバーカードを用いた公的個人認証(JPKI)による行政施設のスマートロック化(本人確認・予約・決済・解錠・入退室管理)に向けた実証サービスの提供を開始した。山口県のデジタル政策「デジテック・オープンイノベーション」の実証実験で行なう取り組みで、公共施設の利用に際してJPKIに対応した事例としては初。

山口市のLINE公式アカウントを通じて公的個人認証サービスを活用。スマートフォン上でリアルタイム・非対面での本人確認を実施する。実証サービスは3月9日〜3月31日まで行ない、市民・職員からのフィードバックを反映した上で、2022年度中に正式サービスの提供を行なう。

実証を行なうのは、小中学校体育館やナイター用グラウンドなどといった市保有施設の予約・鍵の管理と受け渡し業務を行なっている山口市の平川地域交流センター。これまでこうした施設を利用したい場合、交流センターの開庁時間に手続する必要があったため、利用できる人に限りがあるのが課題となっていた。

この課題を解決するため、tsumugの空間サービス「TiNK Desk」を活用。TiNK Deskで実用化した、施設の予約・決済・鍵の解錠をすべてLINE上で行なうシステムをベースに、小中学校体育館やナイター用グラウンドなど、地域の公共施設の利用管理を24時間・オンラインで完結できる仕組みを実現する。

本人確認については、LINE Payが提供する公的個人認証サービスに対応することで、マイナンバーカードによる厳格かつ非対面での本人確認を行なう。