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レオパレス、スマートロックを44万戸に導入 管理物件の8割

レオパレス21は、同社が管理する賃貸物件の約8割に相当する44万戸を対象に、スマートフォンなどで玄関の解錠ができる「スマートロック」を、6月から2年間かけ導入する。これにより、入居者の利便性やセキュリティが向上するほか、内見時や入居契約後に鍵を受け取るための来店が不要になる。同社が推進する「不動産テック」によるデジタルトランスフォーメーションの一環。

導入するスマートロックはビットキーの製品で、スマートフォンのほかICカードや暗証番号での解錠にも対応する。利用時間や回数制限のあるワンタイムチケットやワンタイムパスコードを家族や友人に送付すれば、入居者の不在時にも暗証番号やスマートフォンによる解錠・入室が可能。

あわせて、ビットキーが提供する暮らしのコネクトプラットフォーム「homehub(ホームハブ)」も導入。IoT家電や置き配・家事代行サービスなどと連携できる。レオパレス21では、homehubを活用して賃貸仲介業者向けの「内見予約システム」を導入。ワンタイムチケットを業者に発行することで、内見のたびに発生していたレオパレス21への電話連絡や物件状況の確認、管理用鍵の貸与が不要になる。

内見予約システム 画面イメージ

レオパレス21では、Web契約やビデオ通話によるWeb内見など、「不動産テック」を積極的に推進してきた。スマートロック「Leo Lock」の設置も進めてきたが、設置条件や初期投資などの障壁、既存の入居者専用サービスなど各種システムとの連携が困難などの課題があった。ビットキーのスマートロックおよびhomehubの活用により、課題が解消されたことから大規模な導入に至ったという。

同社は今後、入居予定の決まった部屋から優先的にスマートロックの設置を進める。初年度に約13万2,000戸、次年度に約30万8,000戸のペースで進め、'24年5月までの2年間で約44万戸の賃貸管理物件への導入を目指す。