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ワクチン3回目は12月から。医療体制強化や経口薬など新コロナ対策

政府は12日、今後の新型コロナウイルス感染症対応の全体像を取りまとめた。今夏の第5波に対して感染力が2倍になった時でも対応できるよう、医療体制を3割増強し、37,000人分の病床を確保。また、ワクチンの3回目接種も12月からスタートする。

公的病院の専用病床化などで、新たな病床を確保。臨時の医療施設を含め、11月末までに、必要な人が確実に入院できる体制を作る。加えて、軽症者向けの宿泊療養施設も、この夏に対して3割増となる14,000室に増やすほか、自宅で療養でも必要な診療を受けられるよう、全国3.2万の医療機関等と連携し、オンライン診療・往診の体制を構築する。

さらに、「ワクチン」「検査」「飲む治療薬」などの取り組みも強化する。

ワクチンは、11月中に希望者への2回のワクチン接種を概ね完了(11日時点で2回目完了が74.5%)し、12月から3回目の追加接種を開始。2回目接種から8カ月以降に、18歳以上の希望する全ての人が接種を受けられるようにし、全額国費を基本とする。また、2022年3月を目途に職域接種による追加接種も予定している。

治療薬については、経口薬の年内実用化を目指し、軽症から中等症の重症化リスク保有者が確実に治療を受けられるよう、複数の治療薬を確保。薬事承認が行なわれれば、速やかに合計60万回分を医療現場に届ける。さらに100万回分も確保している。

検査も抜本的に拡充。ワクチン接種できない人が、予約無しに無料で検査を受けられるようにするほか、感染拡大時も、ワクチン接種者を含め、無症状者でも無料で検査を受けられるようにする。年内には、ワクチン接種証明書をデジタル化し、活用を進め、通常に近い経済社会活動を取り戻していく。