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Facebook、顔認証機能を廃止。データは削除予定

Facebookは、写真や動画に写る友人や家族をタグ付けする顔認証機能を、今後数週間のうちに停止する。顔認証技術に関する社会的な懸念の高まりを受けたもので、Facebookを運営するMetaの全社的な顔認証技術の利用制限の一環。顔認証に利用される10億以上のテンプレートデータは削除される。

Facebookの顔認証機能は、写真・動画へのタグ付けやそれに伴う通知のほかに、自動代替テキスト(AAT)機能に用いられ、目の不自由な人が写真や動画に誰が写っているか把握するのに役立ってきた。現在、Facebookを毎日使うユーザーの3分の1が顔認証を有効にしているという。

同社は、顔認証技術は個人の認証を求める人にとって、あるいは詐欺やなりすましを防ぐためには依然として強力な手段であるとしつつ、顔認証技術に関する懸念の増加や、それに対する規制が未だ途上であることから、個人の認証など狭い範囲での利用が適切と判断した。

顔認証技術が有効で、かつ社会的に受け入れられる利用法として、スマートフォンなどのロック解除や、金融プロダクトでの本人確認などを挙げ、透明性やデータのコントロールを保証しつつ、今後もそうした領域での取り組みを進める。