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「イオンタウン幕張西」オープン。6階建180床の病院併設

イオンタウンは、約180床を有する「幕張病院」を併設したショッピングセンター「イオンタウン幕張西」を、10月21日にオープンする。幕張病院の開業は2022年夏予定。

イオンタウン幕張西は調剤併設型ドラッグストア「ウエルシア」を核店舗とするショッピングセンター。ウエルシアでは調剤薬局としての機能を持つほか、イオンと協力して食品カテゴリーを強化。生鮮食品、日配、冷凍食品、調味料、酒類などを販売する。また花王とのコラボレーションによる洗剤の量り売り、専門業者の協力による園芸商品を展開する。

所在地は千葉市美浜区幕張西4‐2‐12で、国道14号線に面し、京葉道路幕張ICから東へ約500mという立地。敷地面積は9,918m2

コンセプトは、“日々のお買い物にプラスして、医療、健康、生活支援を中心に、人と人をつなぐ地域のコミュニケーション拠点「ウエルネスタウン MAKUHARI」”。ウエルシアのほか、クリニックモール、エニタイムフィットネス、コインランドリー「Hare365」にて構成される。

核店舗となるウエルシアで力を入れるカテゴリーは、調剤、食品、園芸の3つ。また、プライベートブランドやウエルカフェ&健康相談の強化、新たな取り組みとして洗剤の量り売りを行なう。

調剤のテーマは「調剤DX実現による新たな顧客体験の創出」。調剤ロボット機器導入による対物業務の効率化、クラウド型薬歴導入による服薬指導支援、お薬受け取りロッカー導入による利便性向上を図る。また、オンラインによる服薬指導や、検体測定による健康チェックのニーズに応えるための個人ブースを設置する。

食品のテーマは「食品の品ぞろえ拡大でワンストップショッピングに対応」。ウエルシアではこれまでも食品に取り組んでいたが、イオンと協力することにより、ドラッグストアの延長線ではできない取り組みにチャレンジするという。

「千葉・船橋市場直送」の供給体制で農産・畜産など生鮮を強化するとともに、生鮮強化による需要に応える調味料やスパイスの品ぞろえも強化。日配は「健康志向」「時短惣菜」を強化し、様々なライフスタイルに対応する。酒類はワインをはじめ幅広く取り扱い、食事に合わせた提案も行なう。

園芸のテーマは「緑を基軸にしたライフスタイル提案」。花市場直送の商品を取りそろえるほか、オーダーメイド販売や育て方アドバイス、ガーデニング教室などを実施する。園芸コーナーは店舗の入口に設け、花を見ながら入店できる点もポイントとしている。

プライベートブランドについては、ウエルシアが展開している「からだWelcia/くらしWelcia」の商品コンセプトや特徴が伝わるような売場とする。なお、PB商品にはグローバル展開も視野に英語表記を入れている。

ウエルカフェは千葉県内18カ所で展開している、地域住民のために活用できるコミュニティスペース。シニア世代向けスマホ教室、終活セミナーと個別相談、健康ライフ講座、子ども食堂・学習支援と連携した食育活動、お家でできる簡単フィットネス教室といったイベントを定期的に開催する。また、健康栄養セミナーの定期開催と店内の健康測定コーナーへの誘導、測定結果を踏まえた管理栄養士による健康相談や生活・食習慣の改善提案を行なう。

そのほかウエルカフェは、イベントを実施していない時でも、用事がなくとも集まって井戸端会議ができる場所として提供する。

洗剤の量り売りは花王とともに、ボトルやパッケージのゴミを出さない新習慣の提案を目的に展開。衣料用洗剤、柔軟剤、食器用洗剤を取り扱う。

併設する幕張病院の診療科目は、内科、リハビリ科、精神科。医療法人 白百合会との取り組みで、有事の際の傷病者受け入れ体制について協力するほか、商業棟内に設置したデジタルサイネージで幕張病院の診察案内や休診情報を放映し、利用者の利便性向上を図る。またショッピングセンターと病院を通路で繋ぎ、相互に行き来できる環境とする。

なお、隣接する病院との連携は過去にも実績があるが、病院併設のショッピングセンターはイオンとしては初めて。

クリニックモールには、まくはりコーラス内科(内科、糖尿病内科)、Y&Mクリニック幕張(皮膚科、形成外科、乳腺外科)、幕張西矯正歯科・歯科、幕張スタークリニック(訪問診療)、すずらん鍼灸整骨院が入る。

イオンタウン幕張西の延床面積は11,997m2で、うち商業棟4,007m2、病院棟7,990m2。ウエルシアの売場面積は424坪。商業棟は2階建、病院棟は6階建。