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楽天ペイ、新規中小店舗の手数料を1年間「ゼロ」に。毎月500名全額還元も

楽天ペイメントは、「楽天ペイ」の中小規模の新規加盟店の決済手数料を10月1日から1年間実質0円とする「中小店舗様応援! 決済手数料実質0円キャンペーン」を実施する。また、アプリ利用者向けには、抽選で毎月500名に1万ポイントが当たる「1年間ずーっと! 毎月全額還元抽選キャンペーン」などを開始する。

「中小店舗様応援! 決済手数料実質0円キャンペーン」は、通常3.24%の楽天ペイの決済手数料を、新規で加盟店となる店舗向けに2022年9月まで「実質0円」とするもの。対象となるのは、年商10億円以下の加盟店。楽天銀行以外を売上金振込先に指定した場合の手数料も毎月1回無料とする。

なお、キャンペーン対象となるのは楽天ペイが提供しているQRコードを通じた取引で、他社のゲートウェイを通じて決済された楽天ペイの支払いはキャンペーンの対象外。

これまで決済手数料無料だったPayPayが10月から1.60%~1.98%に有料化する中、楽天ペイでは10月から1年間手数料を無料とすることで、「中小のお店にとって楽天ペイを入れない理由はない」(楽天ペイメント 楽天ペイ事業本部 小林重信本部長)状況をつくる。

また、10月1日から2022年9月まで「毎月全額還元抽選キャンペーン」も開催。楽天ペイ」のアプリ利用者が、キャンペーンにエントリーすると、毎月抽選で楽天ペイによる実店舗での1カ月分の支払い額が全額ポイント還元される。上限は1万ポイント。毎月500名が対象となる。

エントリーは8月25日からスタート。ポイントは期間限定ポイントとして付与する。

また、楽天モバイルとの共同キャンペーンも実施。楽天ペイアプリ利用者は、キャンペーンエントリー後に料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を新規で申し込み、コミュニケーションアプリ「Rakuten Link」を利用すると、申し込み当月と翌月の「楽天ペイ」支払い額20%分のポイント還元(上限1,000ポイント)が受けられる。

「タイミング」で無料キャンペーン。アプリも強化

楽天ペイは、楽天IDと楽天ポイントを軸にした仕組みで、多くの楽天ユーザーが利用。2020年にSuicaに対応したことで、交通を含む「生活動線」の加盟店を幅広くカバーしてきた。多くの人が利用する場所での浸透は進んでいるものの、中小規模店舗のカバーは少なかったため、「効率的に増やせるタイミング」の中小店舗開拓策として、今回の1年間無料キャンペーンを展開する。

ユーザー向けのキャンペーンも同時に1年間展開することで、店舗とユーザーの拡大を狙う。さらに、8月26日には楽天ペイアプリをアップデートし、楽天銀行や楽天カードなど楽天サービスとの連携を強化し、楽天ユーザーの楽天ペイ利用促進を図る。

金融以外にもゴルフ場予約などの機能を楽天ペイアプリの決済機能の下に集約し、周知していく。

中小規模店舗拡大にあたり、楽天ペイメントの営業体制などを大きく変更することはなく、基本的にはWebや楽天サービスからの集客により拡大を図る方針。また、代理店等のパートナーも活用していく。