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YKK AP、顔認証で解錠できる「スマートドア」。3D認証で不正防止

YKK APは、電気錠一体型の玄関ドア「スマートドア」に、戸建住宅用玄関ドアでは業界初の「顔認証キー」による施解錠や、専用アプリによりスマートフォンを鍵として使用する技術を取り入れた、「新スマートドア」を発売する。

スマートドアは、電気錠の機能をドアハンドルに一体化した「スマートコントロールキー」を標準搭載した玄関ドア。従来のICタグキー「ピタットキー」およびリモコンキー「ポケットキー」の機能を向上して8月23日に発売、新たに開発した「顔認証キー」を10月25日に発売し、スマートコントロールキーは全3種類のキーラインアップとなる。このうち顔認証キーを選択した場合、ICタグキーやリモコンキーによる施解錠も可能。

顔認証キーは、室外側ユニット内の2つの内蔵カメラによって顔を立体的に捉える生体認証(3D認証)の技術を採用。顔のダミーや写真による不正解錠を防止する。また、顔認証機能と人感センサーをセンサーユニットとして一体化させ、施解錠までストレスのない作動スピードを実現したという。

顔の登録は最大20人まで可能。センサーユニットのドアへの取り付け高さは、大人から子どもの背の高さまでの認証を可能とする130cmに設定されている。

また全3種類のキー共通で、専用アプリを使いスマートフォンを登録することで、スマートフォンを鍵として利用可能。アプリを起動した状態でポケットやカバンにスマートフォンを入れておけば、取り出さなくても解錠できる。

登録手順や設定変更手順は、ハンドル本体に組み込んだ音声ガイダンスでナビゲーションする。

そのほか、ピタットキーのカードキー、シールキーを非常用鍵が内蔵されているICタグキーに変更。ピタットキーユーザーが非常用鍵を携帯せずに外出し、外出先でカードキーやシールキーを破損または紛失して解錠できなくなるトラブルがあったことからの変更で、変更後は必ず非常用鍵を持って外出することになる。

「断熱玄関ドア ヴェナート D30」から先行発売を開始。部材標準販売の参考価格はヴェナート D30 F03Nデザインの場合、顔認証キーは45万円、ポケットキーは37万円(税別)。他シリーズの玄関ドア・引戸にも順次展開を進める。新スマートドア全体での2021年度目標売上金額は133億円。