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JR東日本、チケットレス推進。みどりの窓口は大幅縮小

JR東日本は、チケットレス化やモバイル化により「シームレスでストレスフリーな移動」の実現を推進する。

インターネットやスマートフォンによるきっぷ購入の利便性を向上。2020年度時点では、えきねっとによる特急券などの取扱率は約25%、自社新幹線のチケットレス利用率は約30%だが、2025年を目処に、えきねっと取扱率60%、新幹線チケットレス利用率70%を目指す。これにより駅の窓口や券売機に立ち寄ることなく、自分のペースで列車を利用できるようにすると同時に、非接触ニーズにも応える。

また、これまで近距離では、Suicaによって券売機に立ち寄ることなく列車を利用できたが、近距離以外での利用でも、約8割がみどりの窓口以外のきっぷ販売サービスで購入しているという。今後は、新幹線や特急列車の利用について、スマートフォンなどで自分のペースで購入できるサービスを拡大。駅の窓口や券売機できっぷを受け取ることなく乗車できるようにする。

このため、3月には「タッチで Go!新幹線」のサービスエリア拡大、東海道線特急への「えきねっとチケットレスサービス」導入を実施したほか、6月27日には「えきねっと」のリニューアルも予定。リニューアルでは予約方法の改善や、お気に入り列車の登録によるスムーズな予約を実現。2人以上の予約時でも、QRコードを送信することで、同行者が別の駅で発券できるようになる。

上記サービスの実現にともない、みどりの窓口についても再編する。現在、みどりの窓口は首都圏で231駅、地方圏で209駅あるが、これを2025年までにそれぞれ70駅、合計140駅に縮小する。同時に、「話せる指定席券売機」の導入も拡大。機器の操作に不慣れな人や、証明書が必要なきっぷの購入などについて、オペレーターが遠隔で対応する。

また、首都圏を中心に、改札窓口の休止時間帯は「お客さまサポートコールシステム」による案内を実施。利用者が呼び出すことで、利用案内や精算、きっぷ購入などのサポートや、移動のサポートを行なう係員の手配なども行なう。