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eKYCのオンライン本人確認利用者は12%。「全く知らない」が7割

MMD研究所は、本人確認(eKYC)に関する調査を実施した。調査結果では、オンラインの本人確認(eKYC)の認知は28.6%で、利用経験者は12.0%。利用経験は20代が19.7%で最多となっている。

20歳~69歳のスマートフォンを所有する男女659人を対象としたインターネット調査で、期間は3月23日から30日。オンライン上で完結する本人確認の方法「eKYC」を知っているか聞いたところ、「全く知らない」が最も多く71.5%で、次いで「利用したことがある」が12.0%、「名称は知っているが、どんな内容なのか知らない」が5.9%となった。

年代別で見ると、「利用したことがある」は20代が最も多く19.7%、次いで30代が16.2%、40代が11.5%。「全く知らない」は60代が最も多く86.8%で、50代、40代と続く。

また、本人確認手続き中に、アプリのインストールや書類郵送、窓口に向かうのが面倒になり、手続きを中断したことはあるか聞いたところ、「手続きを中断したことがある」が41.6%となった。

eKYCの経験者(79人)に、eKYCが今後さらに普及してほしいか聞いたところ、「とてもそう思う」は58.2%、「ややそう思う」は36.7%で、94.9%が普及に肯定的。メリットとしては、「郵送や書類コピーなどの手間が減った」(67.1%)、「スピーディーに手続きできる」(63.3%)、「外出しなくて済む」(59.5%)などを挙げる。

デメリットについては、「個人情報の漏洩の可能性」(41.8%)、「何回試しても認証されない」(31.6%)、「本人確認書類の画像や動画などの読み込みができない」(29.1%)などの回答が上位となった。

eKYCを利用したことのあるシーンは、「銀行・証券口座開設時」が59.0%、「キャッシュレス決済サービス利用時」が43.6%、「クレジットカード発行時」が35.9%。eKYC未経験者も、40.5%は「利用したいと思う」と回答している。