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DNNで音の全体像をクリアに届ける補聴器「オーティコン モア」

オーティコン補聴器は、DNN(ディープニューラルネットワーク)を採用した先進補聴器「Oticon More」を2月26日より発売する。価格はオープンプライス。耳かけ型充電式で、ユーザーのニーズに合わせ、搭載機能により「モア 1」「モア 2」「モア 3」の3種類で展開する。

Octicon More(モア)は、「脳にとって意味のあるすべての音」にアクセスできるよう設計したという補聴器。360度の球形マイクを用いて、現実世界の日常の場面から様々な音を収集し、この音声データを元にDNNを育て上げた。モアでは、1,200万もの「音の情景」を学習させたDNNを補聴器本体に搭載し、音の情景を正確に処理する。

加えて、利用者の聴力にあわせて補正。周囲の音の情景がバランスよく脳に届くことで、ユーザーは様々な聴取環境下でより多くの聞こえを得られるという。

EEG(脳波検査)を使用した脳活動の試験によると、モアが脳内で音を最大60%明瞭にすることが実証されたという。また、音の情景の全体像を脳に30%多く届け、別の試験では騒音下での言葉の聞き取りを15%向上させることを確認した。

周囲のあらゆる音を1秒間に500回スキャンして瞬時に分析。補聴器の調整時に
設定したユーザーの聞こえの好みを反映し、変化する音の情景に対処する「モアサウンド・インテリジェンス」を搭載。また、周囲の音の情景の変化に適応し、バランスを保ちながら、歪みなく音の増幅を行なう「モアサウンド・アンプリファイア」も搭載する。

Bluetoothに対応し、iPhoneやAndroidから直接ストリーミング可能。Android用のアプリも用意される。また、「Oticon RemoteCare」サービスにより、購入後は店舗に足を運ばず、オンラインで補聴器の調整や定期的なフォローアップを受けられる。

リチウムイオン充電式を採用し、3時間の充電で、1日を通して補聴器を利用可能。30分間の急速充電でも最大6時間使用できる。

カラーは、シルバー、ライト・グレー、ダーク・グレー、ダイアモンド・ブラック、コッパ―ブラウン、テラコッタ・ブラウン、ベージュ、モア・ピンクの全8色。