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NEC、生体認証で複数のID連携。シームレスなサービスを提供

NECは、生体認証と複数のソリューションをつなぐID連携機能を一体化した「Digital IDプラットフォーム」のサービス提供を開始した。また、同プラットフォームと連携する入退管理や決済など様々なソリューションを開発し、4月から順次販売する。

同社は、2020年7月からNEC本社ビルで、約10万人の社員を対象とした実証実験を実施し、その成果を活用したもの。認証・入退管理・決済など様々なソリューションをシームレスにつなげることで、スマートビルディングを実現する。

体表温測定やマスク未着用検知を含む執務エリアへのタッチレスな入退管理からPCログイン、ロッカーや複合機の利用、自動販売機や店舗での買い物や食堂利用などの様々なシーンをシームレスにつなげることができる。すでに実績があるソリューションメニューからニーズに合わせて組み合わせることができ、短期間で効率的な構築が可能。

NECの生体認証「Bio-IDiom」の中核技術である顔認証技術を活用。生体認証とID連携の機能を一体化し、クラウドサービスとして提供する。顔認証などの生体認証を鍵として、本人に紐付く様々なIDを連携することで、事業者は、複数のサービスやソリューションをシームレスにつなぎ、利用者に提供できる。

2021年度から本プラットフォームに接続できる検証環境も用意。専任メンバーが要件の洗い出しから導入までをワンストップで支援する。ソリューションを開発・検証する共創環境としても利用でき、客とパートナー企業とのスキーム作り・事業創出の場としても活用可能。

価格は月額50万円から。オフィスビルや複合商業施設などを対象に提供予定で、2023年度末までに累計150億円の売上を目指す。