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ヤフー、誹謗中傷投稿対応を強化。AI削除の基準を明確化

ヤフー(Yahoo! JAPAN)は、個人に対する誹謗中傷などの投稿への対応や今後の方針を策定した。

同社では、「Yahoo!ニュースコメント」や「Yahoo!知恵袋」などの投稿系サービスを提供しているが、既存の取り組みの強化だけでは、誹謗中傷投稿の抑止や削減が難しくなっていたという。これまでインターネットを使ってこなかった利用者層へのアプローチも含め、複合的な対策が求められているとする。

ヤフーが6月に設置した「プラットフォームサービスの運営の在り方検討会」から、12月22日付けで提言書を受領。提言書には、誹謗中傷などの投稿への対応について、プラットフォーム事業者による自主的取り組みの見直しや強化、取り組みの透明化などがあげられており、この提言を踏まえ、個人に対する誹謗中傷などを内容とする投稿への対応を強化していく。

提言書では、AIや機械学習を活用した誹謗中傷投稿の抑制や削減とともに、AIを用いた措置に関するアルゴリズムや合理性を担保するための制度設計に関する説明などを要望。また、優良な投稿を奨励する取り組みや透明性ポリシーの策定などを求めている。

ヤフーでは提言書を受け、各サービスのポリシーや削除基準の明確化、誹謗中傷投稿対策の強化、効果測定などに取り組む。2021年春以降に透明性レポートの作成・公表を進める予定。