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Yahoo!ニュース、記事単位でコメント欄閉鎖も。誹謗中傷対策強化

ヤフーは、Yahoo!ニュースのユーザーコメント欄における誹謗中傷対策を強化する。悪質なユーザーに対する投稿停止措置のほか、同社として初めて記事単位でコメント欄を閉鎖する機能の導入など、これまでより厳正な対策を講じる。

具体的には、AIが違反と判定したコメントを複数回投稿しているユーザーに対して掲出されるメッセージには、「コメントの投稿ができなくなる可能性がある」と、これまでより表現を強めた警告が含まれるようになる。また、投稿停止措置を実施する基準はこれまでより厳しくなるとしている。投稿停止措置が講じられたユーザーに対しては、異議申し立てのための問い合わせ窓口が用意されている。

AIが違反と判定したコメントを複数回投稿しているユーザーに対して掲出されるメッセージ。これまでより表現を強めた警告が含まれる

Yahoo!ニュースでは初めてという、コメント欄の閉鎖機能も導入される。AIが判定する違反コメントの数などいくつかの基準に従って、該当する記事は自動的にコメント欄が閉鎖される。記事単位で実施されるが、ニュース記事そのものは掲載が継続される。

AIによる判定で自動的に実施される理由は、コメントポリシーなど客観的な基準を設け、ヤフーによる恣意性を排除するため。本機能は今後も対応を検証し、有識者やユーザーを含めて外部の意見も取り入れ改善を図っていく予定で、検証結果の報告も行なう予定。

ヤフーでは、コメント欄の意義を、多様な意見の尊重とさまざまな視点を得ることにあるとしている。一方で、一部では(意見の極端な偏りなどで)これが実現できていないとして、新たな対応策を導入するに至った。これが完成形ではないとしており、対応策の検証も同時に行なっていく。

閉鎖されたコメント欄のイメージ

このほか第49回衆議院選挙の選挙運動期間中にあたる10月19日~31日は、Yahoo!ニュースの政治カテゴリーの記事のコメント投稿時に、特別な注意メッセージが掲出される。ヤフーでは、選挙の公正の阻害や、選挙結果に影響を及ぼしうる虚偽の書き込みなどについて、抑止策を講じていくとしている。