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ラベルで賞味期限管理できる「テプラ」。スマホ専用”MARK”SR-MK1

キングジムは、ラベルプリンター「テプラ」PROシリーズ初となるスマートフォン専用モデル「“MARK”SR-MK1」を、10月1日に発売する。価格は15,000円。あわせて、デザインを選ぶだけの操作でラベルが作成できる専用アプリ「Hello」を公開する。

SR-MK1は、HelloとBluetoothで接続してラベルを作成するスマートフォン専用のテプラ。最大24mm幅のテープカートリッジが使用可能。テプラ最上位機種同等の高精細ヘッド(360dpi)を採用しており、繊細なデザインの印刷にも対応する。

本体デザインは、プロダクトデザイナーの柴田文江氏によるもの。シンプルで細やかなディティールが際立つ形に仕上げたという。本体カラーはベージュとカーキの2色展開。

サイズは約55×133×146mm(幅×奥行×高さ)、質量は約470g(電池、テープ除く)。プリンタは熱転写PRO印刷方式。対応テープはPROテープカートリッジ4/6/9/12/18/24mm。電源は単3形電池6本、ACアダプタAC1116J(すべて別売)。初年度販売目標数量は4万台。

専用アプリのHelloは、iOSとAndroidに対応。Helloでは、ラベルを制作する際の参考にするためのイメージ画像を閲覧でき、使用シーンを想像しながら「ほしいラベル」を見つけ、テンプレートを選べる。テンプレート数はSR-MK1発売時点で約200種類を予定し、発売以降も増やしていく予定。

ラベル作成方法は、「クイック作成」、「一括作成」、「こだわり作成」の3つを用意。

クイック作成は、チャット感覚でテキストを入力し、手早くラベルを印刷できる。細かい編集や調整が不要で、スピーディーにラベルを作成できる点を特徴とする。

一括作成は、複数のラベルを統一されたラベルデザインで、一括で編集・印刷できる。調味料や衣類の収納など、同じ場所で複数のラベルを使うシーンでの利用を想定する。

こだわり作成は、利用者のこだわりを反映したラベルを作成できる。テンプレートをベースにテキストや絵文字を編集できるほか、スマホに保存した画像の挿入ができる。

また、印刷したラベルに日時や曜日を紐づけ、アラームの設定ができる「タイムラベル」機能を搭載。浄水器のフィルター交換、ゴミ出しの曜日、防災用品の管理、飲食料品の賞味期限の管理などに利用できる。

そのほかHelloでは、季節に合ったラベルデザインの更新や、おすすめの活用法などの情報やコンテンツを、定期的に配信する。

Helloの対応OSは、iOS 12.0以降、Android 7.0以降。9月8日より配信を開始している。

“MARK”で「新しいラベルの在り方を提案」

キングジムは、SR-MK1のオンライン発表会を実施。その中で、初代テプラの開発にも携わった、キングジム 常務取締役 開発本部長 亀田登信氏が、SR-MK1からの新しいブランド“MARK”のコンセプトについて説明した。

初代テプラ「TR55」が発売されたのは1988年。商品化のテーマは「ファイルの背見出しタイトルをきれいに作る」ことだった。

発売当時以降、様々なシーンで活用され、累計販売台数は1,000万台を突破したが、一方で現在では「少しカッコ悪い」「後付け感がある」という声もあったという。

こういった課題に対して新しいコンセプトで取り組んだのが“MARK”で、「新しいラベルの在り方を提案することで『ラベリングによる新たな文化の創造』をしたい」と説明した。今後も、今回のコンセプトに合致する商品において、“MARK”ブランドを展開する。