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JR東、物流サービス拡大。新幹線・特急物流から宅配まで

JR東日本は、これまで取り組んできた新幹線物流に加え、在来線の特急物流や個人の自宅まで届けるなど、物流サービスの拡大を図る。

JR東日本では2017年以降、新幹線の活用やJR他社との連携などを通じた新幹線物流トライアルに取り組んでいる。列車の速達性、定時性といった強みを活かした取り組みで、地方の食材などをスピーディーに、鮮度良く運べるため、消費者に付加価値の高い地産品を提供できるとともに、地域事業者にとっては販路拡大につながる。

9月からは、地方都市間新幹線物流と在来線の特急物流を実施。販売箇所の拡大や短距離輸送などの、地域や荷主のニーズに対応する。

また、定期輸送の拡大や将来的な輸送量拡大を見据えた輸送方法の構築、グループ外の新規荷主の獲得による物流サービス事業拡大を図る。さらに、食材や地産品の輸送に加え、電子部品など列車の速達性を活かせる商品の輸送を計画する。

そのほか、物流企業との連携により、駅までの輸送だけではなく、消費者の自宅や指定場所での受取を可能とするサービスの実現を目指す。

JR東日本グループが運営するECモール「JRE MALL」との連携も推進。消費者のオンライン注文に応じて、野菜や果物、魚介などを新鮮な状態でスピーディに届けられる仕組みづくりを行なう。

10月下旬からは、JRE MALLと「ポケットマルシェ」がシステム連携。農水産物の購入でJRE POINTが貯まる取り組みを始める。

また、新幹線物流を活用し、購入した農水産物を高輪ゲートウェイ駅で生産者から受け取る企画を毎月開催。さらに、エキナカ常設店でも新幹線物流を使って定期的に農水産物を購入できる仕組みを作る。