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神奈川、新型コロナ感染者宿泊施設にロボット導入。感染防止とケア両立

神奈川県は、新型コロナウイルス感染症の軽症者等の宿泊療養施設に、分身ロボット「OriHime」を導入する。

OriHimeは、オリィ研究所が開発した分身ロボット。直接対面することなく、PCやスマートフォン等から遠隔操作をすることで、相手の表情の確認、会話やジェスチャーができ、実際にその場にいるようなコミュニケーションを取れることを特徴とする。

神奈川県では、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、軽症者および無症状者の宿泊療養施設を、湘南国際村センターとアパホテル&リゾート横浜ベイタワーに開設している。

施設内では、スタッフの感染を防止するため、療養者とスタッフとが接触しないようにゾーニング。コミュニケーション手段は施設内の内線電話等に限られており、療養者の表情や様子を伺いながらのケアが難しいという。

この問題を解決するため、県と連携協定を締結しているオリィ研究所の協力のもと、感染リスクを避けながらコミュニケーションを実現できるツールとしてOriHimeを導入。療養者のケアに活用できるほか、親しみやすい見た目により、スタッフに相談する心理的ハードルを下げる効果も期待できるとしている。