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1934年開業の渋谷・東急東横店が85年分の総決算。2020年3月閉店

東急百貨店東横店。後ろは11月に開業した渋谷スクランブルスクエア、右は2018年9月に開業した渋谷ストリーム(8月28日撮影)

2020年3月31日に営業を終了する東急百貨店東横店が、1月9日から3月31日の期間、「85年分の総力結集売りつくし」などを行なう「85年分の東横総決算」を開催する。

東急百貨店東横店は、前身である東横百貨店が関東初の私鉄運営ターミナル百貨店として1934年に東館で創業。第二次世界大戦後には東館を復旧、また増改築が行なわれ、東館・西館・南館の3館体制で営業してきた。

100年に一度と言われる渋谷駅周辺の再開発事業に伴い、東館は2013年3月31日で営業を終了。2020年3月31日をもって、東横店が地下1階食品売り場を除き営業を終了する。

東横店では、1月から営業終了までの3カ月間、85年分の東横総決算を全館で実施。85年分の総力結集売りつくしをはじめ、写真展・企画展示などを開催する。

85年分の総力結集売りつくしは、第1弾から第4弾、およびファイナルの5つの期に分けて実施。ファイナルは「全館あげたファイナル売りつくし」としている。また、昭和40年代から50年代に使用したデザインの復刻ショッピングバッグを用意。復刻ショッピングバッグはなくなり次第終了する。

写真展・企画展示は、「東横デパートの思ひ出展」として「渋谷の街とともに 東横デパート写真展」と「いつもみなさまと一緒に 東横デパートアラカルト」を2つの会場で開催。

写真展では、東横デパートの歴史を振り返る写真が展示される。東横デパートアラカルトでは、開業当時から昭和40年代までを中心に、新聞・パンフレットなどの広告物や包装紙などの東横デパートグッズを展示。また、昭和26年から28年まで東館屋上と西館屋上を繋いだ空中ケーブルカー「ひばり号」をダンボール素材で再現。そのほか、昭和39年の渋谷駅のジオラマ展示や、昭和40年代・50年代放映のテレビCM放映などが行なわれる。