ニュース

貝印、異物混入を防止するナイフ

総合刃物メーカーの貝印は「異物混入対策スリットナイフ」を開発し、10月に出荷を開始した。価格は1本140円。

開発目的は、食品工場での包材切断における異物混入対策のため。

特長は、グリップとガイド。刃先の深さと角度が維持されることで、刃を上下前後にギザギザと動かすことなく一度で袋をカットできる。この要領により、二度切りによる包材片の異物混入の発生防止に効果的とする。

そのほか特長として、食品への刃(金属片)の混入防止や、ナイフ内への食品の侵入を防ぐ、刃と本体の埋め込み固定といった衛生面を配慮した設計であることを挙げている。

安全面においても、作業者の手や指をケガから守るとされるセーフティ構造を導入。また、色分け(青、緑、黄)による識別管理で、ナイフを使い捨てで順次取り換える作業が円滑になり、事故防止に効果的としている。

使用する際は、フィリング本体に刃を差し込み、一筆書きをするように一気に終点まで切るとしている。推奨される切替え期間は2週間。

サイズは、51×133×6mm(幅×長さ×厚み)。重量は9.5g。刃体はステンレス鋼で、本体にはPP樹脂を採用。カラーは青、緑、黄の3色。

価格は1本140円で、貝印からの出荷単位は1カートン(200本入)単位。カートン内はすべて同色。なお、同製品は業務用品のため、一般の顧客には販売していない。