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カーナビタイム、AI活用で一人ひとりの運転傾向に合わせた「推奨ルート」

ナビタイムジャパンは、「カーナビタイム」において、AIで過去の走行データを分析し、一人ひとりの運転傾向に合わせた「推奨ルート」を提供開始した。

カーナビタイムは端末に地図を取り込むことで、オフラインでも使えるカーナビアプリ。従来の推奨ルートでは、距離、所要時間、料金等のバランスのよいルートを表示し、誰が検索しても一律で同じルートを提案していた。

新しい推奨ルートは、ドライバーの好みや傾向に合わせるため、過去の走行データをAIで分析。「なるべく細い道は避け、広い道路を走りたい」「渋滞を積極的に回避したい」など、各ドライバーの好み・傾向を算出し、ルート検索時にそれに応じた「推奨ルート」を提案。同じ日時、出発地、目的地でルート検索をしても、それぞれのドライバーに合わせて、異なる「推奨ルート」が提案されるという。

また、「到着予想時刻」の算出にも、各ドライバーの運転速度を分析し、より実際の走行時間に近くなるように、精度の高い所要時間を提示する。一人ひとりの好みや傾向に合わせたルート提案は日本初としている。

AIによる分析では、走行データの数十種類のパラメータを分析して特徴を抽出。それらの特徴を、全ドライバーの特徴データと相対的に比較・分類し、ドライバーの特徴を、高速道路利用率・細道利用率・渋滞回避率・最短距離率・運転速度などの軸で分析。一人ひとりの運転傾向を算出しているという。

多くの走行データを分析することで、ドライバーの運転傾向を学習し、よりルートの好みや走りの傾向を考慮したルートを提案できるようになるとしている。