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コカ・コーラ、喫茶店の味わいを目指したコーヒーメーカー「&Drip」

&Drip本体と専用カプセル

日本コカ・コーラは、カプセル式コーヒーメーカー「&Drip」の先行予約販売を、Makuakeにて10月3日より開始。メディア向け製品体験会を実施した。価格は本体とカプセルのセットで8,389円(税込)から開始。商品の発送は11月末予定。

製品体験会時にプロジェクトが開始された

&Dripの特徴は、コーヒー豆、フィルター、ドリッパーが専用の特殊カプセルに詰め込まれており、ボタン1つで淹れられる点。このドリップについて、日本コカ・コーラは「ドリップイノベーション」と呼ぶ。

ドリップイノベーションのポイントとなるのは特殊カプセル、湯量と抽出温度、お湯の注ぎ方と圧力の3点。

特殊カプセルは、豆の酸化を防ぎ、焙煎したての香りと鮮度を保てるという。カプセルの下部にはフィルターを装備。ここにお湯が注がれてコーヒーが抽出される。

専用カプセル
専用カプセルの中にはコーヒーの粉が入っている。実際の使用時には開封はしない

湯量と抽出温度は、コーヒーの味に大きく関わると説明。味のうまみを最大限に引き出せるようになっているという。また注ぎ方と適度な圧力により、うまみのほか、香りを引き出せるとしている。

デザインは、デザイナーの佐藤オオキ氏が率いるnendoとの共同によるもの。リビングに映えるインテリアのようなプロダクトデザインを目指すとともに、必要な時のみボタンが浮かび上がるタッチパネル、コーヒーが飛び散りにくい構造など、使い勝手も考慮している。

使い方は、タンクに水を入れ、またカップをセットした上で、カプセル底面のフィルター部分のシールを開けて、本体の上部にセット。ボタンを押せばカップにコーヒーが注がれる。抽出が終了すると、音楽により通知する。通知音楽は、音楽クリエイター集団「MUSIC FOR MUSIC」が制作したギター音。

フィルター部分を開ける
本体にセット
ボタンを押す
コーヒーが抽出

水タンクの代わりにペットボトルの利用も可能。レギュラーコーヒーの場合1杯180mlなので、550mlの「いろはす」で3杯のコーヒーを飲める。

ペットボトルの利用も可能

カプセルのラインアップはレギュラーブラックとカフェラテ。カフェラテの場合は、コーヒーを淹れた後、ミルクを本体にセットして抽出する。ミルクのカプセルも液体ではなく粉が入っている。

淹れられるコーヒーは、「レギュラー」のほか、カフェラテを作る際や濃い目で楽しみたいときのための「スモール」、氷を入れることを想定した「アイス」の3つ。洗浄ボタンを装備しており、ボタンひとつで抽出ユニットとカプセルホルダー全体を洗浄できる簡単さも特徴としている。洗浄の目安は5杯に1回で、ボタン点灯によりタイミングを通知する。

&Dripで目標としている味は「喫茶店のマスターが、一杯ずつじっくり丁寧にハンドドリップしてくれるコーヒー」。これを、自宅のリビングで手軽に楽しめることを目指す。

また国内のコーヒー市場は、コンビニコーヒー、カプセル式コーヒー、ブルーボトルコーヒーなどのサードウェーブの流行を受け、伸び続けている市場であると説明した。

品名は「アンドドリップ コーヒー / ティーメーカー」で、型式は「DR01」。外形寸法は約18.0×21.0×28.5cm(幅×奥行き×高さ)、重さは約3.6kg。水タンク容量は約600ml。

カラーはダークレッドとホワイトの2色。Makuakeでの販売価格は、各色50台、計100台までは8,389円(税込/以下同)、次の各色50台、計100台まで10,570円、最後が各色100台、計200台まで11,577円。合計400台を販売する。

すべて本体とカプセル2箱のセットで、カプセルはレギュラーブラック12杯分、カフェラテは6杯分。カプセル4箱セットも用意しており、100セットまでは2,877円。

日本コカ・コーラによるクラウドファンディングでの販売は初。なお、このプロジェクトはAll in型のため、目標金額の達成に関わらず、プロジェクト終了日の10月30日までに支払いを完了した時点で支援が成立する。

一般流通に投入した場合を想定した価格は、本体が15,180円、カプセルが1箱799円で、4箱セットが3,197円。

今後のカプセル販売については販売店を検討中で、商品が届く頃にはSNSや公式サイト(近日オープン予定)、&Dripお客様相談室(マニュアル、製品に記載)にて告知する。