ニュース

SOMPO、駐車場シェア事業参入。akippaを関連会社化

SOMPOホールディングスは、駐車場シェアリング事業を展開するakippaの株式約33.4%を取得し、関連会社化した。

akippaが展開する駐車場シェアリング事業は、契約されていない月極駐車場や個人宅の車庫・空き地・商業施設・オフィスビルなど空いているスペースに、15分単位でネット予約して駐車できるサービス。2019年9月現在、駐車場拠点数累計3万拠点、会員数は150万人以上としている。

akippa サービスイメージ

SOMPOホールディングスの事業拡大イメージは、3年後の2022年に会員数1,000万人、駐車場の拠点数は20万拠点。全国約5万店の損保ジャパン日本興亜の保険代理店網をパートナーとして、akippaが駐車場開拓を進める。なお、駐車場シェアリング業界全体の市場は、2030年度までに約600億円から1,000億円規模に成長する見込みとしている。

そのほか、駐車場シェアリング専用保険商品を開発予定。駐車中におけるオーナー・ユーザー双方の不安を、保険を通して解決することを目指し、駐車場での自動車リスクに特化した専用保険の提供を検討する。

また、DeNAとSOMPOホールディングスの合弁会社が展開する個人間カーシェアリング「Anyca」、およびマイカーリース「SOMPOで乗ーる」との協業を計画。個人間カーシェアリングの受渡し拠点としてakippaの安価な駐車場を活用することによる、利便性向上と利用拡大を図る。同時に、「駐車場があれば車を購入したい」「広い駐車場があれば大きな車を買いたい」というニーズに対応し、マイカーリースの販売拡大につなげるとする。

SOMPOホールディングスは、MaaS関連事業を将来に向けた成長分野と位置付け、事業領域の拡大に取り組んでいる。駐車場シェアリング事業への参入により、MaaS関連事業の新たな成長ドライバとして、取り組みをさらに加速させるとしている。

SOMPOホールディングス MaaS関連事業への参入全体像

なおakippaは、今回の資金調達により累計調達金額が約35億円となった。また、資金調達に合わせ、損保ジャパン日本興亜から社外取締役2名が新たに就任する。