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眠りのためのリストバンド型デバイス「weara」。心拍数もとれ1カ月充電いらず

トリニティは、運動と睡眠にフォーカスしたリストバンド型ウェアラブルデバイス「weara(ウェアラ)」を2020年1月に発売する。10月1日よりトリニティオンラインストアで予約受付を開始し、価格は17,800円(税込)。

睡眠改善のためのウェアラブルデバイス

腕に装着するウェアラブルデバイスで、「weara CORE」と呼ばれる本体部とバンド、充電トレイが付属。バンドで腕時計のように装着するが、時計機能は備えておらず、3軸加速度センサーや気圧・気温センサー、光学式心拍センサー(PPG)、温度センサーを搭載。心拍数や睡眠時間や睡眠の深さなどを取得し、アプリで日々の睡眠や行動を理解して、生活改善などに役立てられる。運動や睡眠データの活用による、予防医療への貢献を目指すという。

weara

weara COREの外形寸法は20×37×13.7mmで、重量は10g。バッテリ(155mAh)も内蔵し、連続動作時間は約1カ月。IP67相当の防水に対応する。weara COREは、付属のバンドに固定して腕に装着する。

weara CORE

プロダクトデザインはトリニティのライフスタイルブランド「NuAns」と同じく、クリエイティブユニットのTENTが担当。本体の充電は付属の充電トレイで行なう。

weara COREと充電トレイ、バンド
充電トレイ

バンドは、ブラックのフロオロエラストマーバンドのほか、オプションとしてエラストマーの4色のバリエーションのほか、レザー3色、ナイロン色などを用意する。

付属フロオロエラストマーバンド
様々なバリエーションを用意

さらに、別売のウォッチプレート(1,980円)を使って、市販の時計用交換バンド(18mm)も利用できるため、様々なバンドを交換してデザインを楽しめる。

ウォッチプレートで時計のバンドを装着可能

wearaの特長は、特に「睡眠」にこだわったこと。センサーでは、睡眠時間だけでなく、睡眠の深さや「中途覚醒」などの状態も取得。「睡眠時間は十分だが実はうまく眠れず、休息できていない」といった状態も把握できるという。

アプリでは、活動データや睡眠データに基づく「サジェスト」を表示。「今日はよく動いたので、少し早く寝よう」といった行動・休息提案を行なう。睡眠分野では睡眠評価研究機構の白川修一郎氏が協力し、睡眠計測アルゴリズムやアプリ内で定期的に配信する睡眠知識コラムなどを監修している。

アプリ上で睡眠をサジェスト
睡眠評価研究機構の白川修一郎氏

アプリ上では、睡眠時間や安定した睡眠の頻度、睡眠や運動の目標管理などが可能。さらに、目標に取り組むための「ミッション」、アクティビティ達成で獲得できる「バッジ」、バッジ獲得数によってステータス変化する「クラス」など、日々のモチベーションを高める仕組みを取り入れている。アプリはiOSとAndroidに対応。クラウド上でデータ管理でき、PCなどWebベースでの閲覧も可能。

機械学習などにより睡眠サイクルを解析し、入眠時間や起床時間を算出。アラームをセットしてwearaをバイブレーションで鳴らして、起こしてもらうことも可能。また、API連携にも対応しており、メールやTwitterのDMの通知や、入眠したらスマート電球の明かりを落とす、といった制御も行なえるという。

取得した生体情報や付帯情報などは、匿名化した上でユーザーの同意の元で学術研究機関とともに解析。研究に役立てていくという。アプリ利用時に情報を匿名化した上で、「提供」「提供しない」を事前に選び、提供してよいと応えた人(オプトイン)の情報だけを活用。いつでも提供停止できるほか、提供しない場合もユーザーに特段の不利益はない(提供しても利益はない)とのこと。

wearaはスマートウォッチと共存する

トリニティ代表取締役の星川哲視氏は、生活活動の定量化と可視化による「健康増進」をwearaの目標とし、いつも身につけられることや生活活動を管理できることを紹介。バンドには、ダイキンによるフロオロエラストマー「DAI-EL」を採用し、しなやかかつ触感の良さを生むなど素材やデザインのこだわりを語った。

トリニティ 星川社長

Apple Watchのようなスマートウォッチも存在するが、Apple Watchはフェイスが同じで、ユーザーが増えてきたことで「被り」が発生。また、スマートウォッチではバッテリが1日持たないなどの課題があることから、「waeraは時計やスマートウォッチと共存できる」と説明。1カ月の連続利用も可能で、特に睡眠改善にこだわったことを紹介した。