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資生堂、IoTスキンケアをサブスクで。日々変わる肌にあわせる「Optune」

資生堂は、IoTスキンケアサービスブランド「Optune」を開始する。Optune(オプチューン)は、スマホアプリと専用マシン、スキンケアカートリッジを組み合わせて、「一人ひとりの肌と肌環境に合わせて80,000通りのケア方法を提供する」というサービス。資生堂初のサブスクリプスション(定額制料金)サービスとなり、月額利用料は10,000円。

iPhone用アプリ「Optune App」と、専用マシン、5本のスキンケアカートリッジから構成されるIoTスキンケアサービス。アプリでは、肌測定データや温湿度などの環境データを取得し、「睡眠データによる体内リズムの乱れ」などを独自のアルゴリズムで分析。

申込み時の肌情報から、その時の肌に合わせて5本のスキンケアカートリッジ「Optune Shot」が送られ、専用マシンに装着。アプリで分析された情報から、その日の肌に必要なカートリッジ、抽出量をマシンに送信する。

オプチューンのシステムは「センシング」、「アナライジング」、「パーソナライズ」の3つに分かれる。

オプチューン システム概要

センシングではアプリで日々変わる肌を測定。スマホのカメラ機能を用いて肌を撮影するだけで水分量、きめ、皮脂量、毛穴の目立ちなどの肌の状態を知ることができる。さらに、手入れの記録などとともに蓄積する。

アナライジングでは肌と肌環境に関するデータを分析して必要なケアを決定。花粉などの外部環境データ、生理周期・気分などのデータなどを収集・分析し、オプチューン独自のアルゴリズムでその日の肌に必要なカートリッジ、抽出量をマシンに送信する。

パーソナライズでは、申込み時の肌情報にあわせて5本のカートリッジを送付。専用マシンで今の肌に必要なケアを提供し、マシンに手を入れるだけで、80,000通りから今の肌に必要な2ステップのスキンケアが提供される。

資生堂は、2018年3月よりβ版を数量限定で販売を開始。ユーザーの意見を参考に改良を重ね、β版では1,000通りだった抽出パターンが80,000通りに進化した。近年は仕事と家庭の両立を目指す女性が増え、毎日のスキンケアに時間を割けない人も増加。睡眠が十分でないと水分量・皮脂量が不足し、バリア機能も低下するため、肌トラブルを招きやすくなるという。資生堂は、「オプチューンにより、仕事や育児、家庭に忙しくも充実した毎日を送る人に、肌のことを任せられる存在を目指して進化させていく」としている。