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セイコークレドール、木目金ダイアルの45周年記念モデル。300万円

セイコーウオッチは、ウオッチブランド「クレドール」のブランド誕生45周年を記念し、金属工芸技術「木目金(もくめがね)」を施したダイヤルの特別モデル「GBBY986」を8月9日より発売する。限定数量35本で価格は300万円。

クレドールは、日本人の感性と技術を取り入れたドレスウオッチのブランドとして1974年に誕生。ブランド名はフランス語で「黄金の頂き(CRÊTE D’ OR)」を意味している。

GBBY986は、杢目金屋(もくめがねや)代表取締役髙橋正樹氏監修のもと、木目金技術をダイヤルに採用した特別なモデル。

木目金は、江戸時代に刀装具用に考案された異なる色の金属を幾つも重ね、彫りやひねりを加えたのちに平らに伸ばすことで木目模様を出す日本独自の加工技術。彫金と鍛金の両方の技術を持ち合わせた複雑で高度な職人技を要する工芸で、長年色褪せないことが特徴。現代は主にジュエリーに用いられているという。

木目金鐔 無銘(杢目金屋所蔵)。江戸時代中後期 赤銅、銅、金、銀

GBBY986のダイヤルは日本の原風景「風になびく実りの情景」を表現。木目の中でも特に装飾性が高いものが「杢」と呼ばれることから「風杢(かぜもく)」と名付けられたオリジナルデザイン。技術を持つ限られた職人によって1枚ずつ手作りされる。

木目金ダイヤルの製作工程は、表現する模様に合わせ、18Kホワイト・イエロー・ピンクゴールド、シルバーの金属プレートをそれぞれ研磨、脱脂。素材ごとに融点が異なるプレートを1枚に接合。リューター(電動切削工具)により手作業で彫刻を施し、彫りの深さの変化で、表面に現れる金属の色を変えて木目模様を表現。板厚0.8mmになるように均一に伸ばし、木目模様を浮かび上がらせ、模様が際立つように表面仕上げを行なうという。

リューター(電動切削工具)による彫刻の様子
仕上げの様子

裏ぶたには「Limited Edition」の文字と限定シリアルナンバーが印されている。

外形寸法は37.0×7.4mm(外径×厚さ)。ケース材質は18Kピンクゴールド。 ストラップはクロコダイル(ブラウン)。ガラス素材はデュアルカーブサファイアガラス(内面無反射コーティング)。裏ぶたはサファイアガラス(シースルーバック)。ムーブメントはメカニカルムーブメント キャリバー6890で手巻式。パワーリザーブは約37時間。