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JR東日本系とポケットチェンジが提携。地方のキャッシュレス化推進

JR東日本子会社のJR東日本スタートアップと、日本円や外貨を電子マネーに換金できるサービス等を提供するポケットチェンジは、地域観光の利便性を高めるキャッシュレス決済サービスの実現に向け、資本業務提携することを合意した。

ポケットチェンジは、外国為替や日本円を電子マネーに交換する「ポケットチェンジ」と、独自電子マネーの発行・管理ができる「ポケペイ(ポケットチェンジPAY)」を組み合わせて、電子マネーによる地域通貨を発行するサービスを運営。キオスクの専用端末に日本円や外貨を投入することでこのサービスを受けられ、余った地域通貨はSuicaに交換することができる。

国内では外国人旅行客の増加に伴うキャッシュレスサービスへの対応が進められているが、特に地方において、地域活性化に向けて外国人旅行客を受け入れたい一方で、コスト等の問題からキャッシュレス化が進んでいないという。これを解決するため、ポケットチェンジのサービスによるキャッシュレス化ニーズへの対応を図る。

現在、インアウトバウンド仙台・松島を加えた3社で、宮城県の塩竈市内におけるキャッシュレス決済サービス「竈(がま)コイン」の実証実験を実施中。今回、より開発を推進し、今後他の自治体での実験を検討していくため、資本業務提携に至ったとしている。

なお竈コインは、塩竈市内の加盟店約30カ所で使用でき、竈コイン残高はSuicaに交換(1竈コイン=1円)できる。対応紙幣および通貨は日本円、米ドル、ユーロ、中国元、韓国ウォン。実証実験開始は3月9日で、約1年間の予定で実施している。