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道迷いの発見をサポートする昭文社「おかえりQR」を三菱地所系が採用

三菱地所コミュニティは、昭文社の運営する道迷い早期発見サービス「おかえりQR」を、管理する埼玉県内のマンション約1万戸の住戸に対して優待販売を開始。道迷いになった高齢化や子供、ペット等の発見をサポートする。

おかえりQRは、道迷いの人やペットを発見した人が、持ち物に貼り付けられたQRシールを読み取ることで、現在の状況や発見場所などの情報を家族に伝え、早期に発見・保護することを目的とするサービス。物に貼っておくことで、遺失物の早期発見にも役立つとしている。なおQRコードを読み取る際、メールアドレス等の個人情報は開示されない。

おかえりQRサービスの流れ

厚生労働省によると、2012年時点で認知症高齢者は全国で462万人、軽度認知症の高齢者を含めるとその数は862万人に及ぶとされているという。高齢化が進む社会背景の中、認知症等様々な病気で帰宅が困難になる人やその家族、介護者に、安全と安心を提供できるとしている。

おかえりQR 取扱説明書表紙

また、警察、川口市をはじめとした自治体・民生委員(協議会)との連携を行ない、おかえりQRサービスの認知拡大が推進されているという。

昭文社は2018年10月より、おかえりQRを、日本郵便関東支社、明治学院大学社会学部岡本多喜子教授の協力を得て商品化し、埼玉県川口市、蕨市、戸田市、さいたま市の99郵便局にて販売を開始。2月からはオンライン販売を開始した。