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「Pairs」累計1,000万人突破。リアルに出会う機会を提供へ

エウレカは、運営している恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs」の累計会員数が1,000万人を突破したことを発表。2018年2月からの1年間に300万人増加で成長率143%としている。これまでに報告があっただけでも20万人以上が恋人と出会い、そのうちの約6割が入籍、結婚予定としている。

2019年の事業方針として、これまでPairsで出会ったカップルのデータを分析し、新たなマッチング要素の特定を目指す。

従来は、希望条件に合った相手を検索結果として表示することに加え、Pairsは独自でプロフィールにサッカー好きなどといった共通項を持った人の集まり、コミュニティを表示していた。

従来のシステム。共通項を持った相手が紹介される

さらに、実際にマッチングが成功した組み合わせの分析データを照らし合わせることで、散歩好きなユーザーにカフェ巡りのコミュニティおすすめするなど、検索条件から外れていても、趣味趣向が合っているコミュニティを紹介。条件に合わせて絞り込んでいくのではなく、選択肢を広げていきたいとしている。

検索条件以外でも趣味趣向のあっているコミュニティを紹介

エウレカが今までの研究で発見した相性の良い組み合わせでは、「焼き肉好きの男性と寿司好きの女性」といったグルメとして大きなカテゴリで分類できるものと、「犬好きの男性と風呂好きの女性」といった全く関わりが見えないものがあるとして、解明できていない新たな要素について、東京大学との共同研究などを通じて分析していく。

これまでのデータから分析したペアの要素をまとめたイメージ

また2018年度の活動の中で、ブランド体験イベントをサマーソニックとのパートナーシップで実施。音楽好きというコミュニティの中でPairsがオンラインで行なっているマッチングをリアルで体験するブースを展開した。

音楽好きが集まるサマーソニックにてオフラインでマッチング体験をするブースを展開

さらに、音楽が趣味というコミュニティに入っているユーザーをサマーソニックに招待するなど、すでにメッセージを送りあっているユーザーがデートに誘うきっかけ作りとしてもイベントを活用。

スポーツにおいても、サッカーやバスケットボールの観戦チケットプレゼントを実施。2019年度もこういったイベントやブランドとのコラボを展開していくという。

スポーツ好きなユーザーにチケットプレゼントでデートに誘うきっかけを創出

2019年度の方針としてはそのほかにも、日本国内での拡大では、現在主体となっている東京以外でのユーザーの獲得を目指し、各地でエリア限定広告の展開や、メディア説明会を開催し、認知を広げていくとしている。

また、海外での拡大では、すでにサービス展開している台湾、韓国において、オンラインデーティングへの懸念を払拭するブランド活動を行なうという。

エウレカ代表取締役CEO 石橋準也氏

さらに、今回の説明会ではエウレカの親会社であるMatch Groupの欧州・中東・アフリカ(EMEA)とアジア太平洋(ACAP)を統括するCEO、アレクサンドル・リュボー氏が登壇。Match Groupは、Meetic、Twoo、Tinderといったオンラインデーティングサービスをグループ傘下に持つ企業。北米でサービス展開していたMatchがM&Aを繰り返し成長した。

M&Aを繰り返しながら成長。青枠がM&A、赤枠がインキュベーション
世界各国でオンラインデーティングサービスを展開

PairsおよびACAPで展開しているグループ傘下に、技術面のグループ共有や、研究への資金援助を通じて、独身の人口が多く、今後も人口、スマホ保有率の増加によって、オンラインデーティングの需要が見込まれるACAPに注力していくという。

また、既存ブランドの強化とバランスをとりながら、これまで通りM&Aも積極的に行なっていくとしている。

CEO of Match Group EMEA & APAC アレクサンドル・リュボー氏