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壁がないのに隣席への会話漏れを軽減。コクヨの新しいマスキングスピーカー

コクヨグループのコクヨエンジニアリング&テクノロジーは、音環境改善システム「サウンドマスキング」用機器として、テーブル裏などへ取り付けられるスピーカー「アタッチ サウンドマスキングスピーカー」を、2019年2月1日から発売する。

アタッチ サウンドマスキングスピーカーの設置イメージ

コクヨでは、45dB程度の特殊な空調のようなマスキング音を発生させることで、会話漏れや騒音が聞こえにくくなる原理(マスキング効果)を応用した音環境ソリューション「サウンドマスキングシステム」を、2006年10月から販売。天井内に取り付けるシステムとなっており、マスキング音を天井内に反射させる間接音方式のため、音が自然な体感であることが特徴。

システムの導入事例は、会議室やオープンオフィス。会議室使用では、隣室で会話が行なわれていることがわずかにわかる程度で、会話の内容は聞こえなくなるという。オープンオフィス使用では、会話の内容が聞き取れてしまう範囲や、それによる集中阻害の影響範囲をより小さくできるとしている。

なお、45dBの音圧レベルは、WHO(世界保健機構)が「生涯浴びても聴力障害への影響はないと考えられる音圧レベル」とする70dBの数百分の一のエネルギーだという。

今回発売するアタッチ サウンドマスキングスピーカーは、既存テーブルの裏などに取り付けができるスピーカー。スピーカーの音を本体の反射体で反射させることで、マイルドなマスキング音を360度方向へ均一に拡散できるとしている。

間仕切りのないオープンなミーティングスペースや窓口カウンターなどでの使用を想定。周囲への会話による情報漏洩や集中の阻害といった音環境の改善を行ない、セキュリティ向上や生産性向上が図れるという。