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LUUPの三輪モデル「Unimo」 身体を預けられる安心感【Watch+】
2025年10月20日 09:00
LUUPが開発を進める三輪・小型ユニバーサルカー「Unimo(ユニモ)」のコンセプトモデルを見てきました。このモデルは2026年度中に複数の地域で実証実験を開始する予定です。
現在も開発中ですが、スタッフが実際にその走りを披露。Unimoは同社初となる三輪構造とリーンアシスト制御を採用する、座るタイプのモビリティです。このリーンアシストが肝となる部分であり、車速とハンドル角度の情報から車体の傾斜角を制御し、二輪車サイズの狭い車体でも高い安定性を実現できる技術だといいます。
さらに、このリーンアシストを小型化することで、車体サイズを「特定小型原動機付自転車」にまで落とし込み、これまで通り免許不要で利用できることを目指しています。Unimoは特に高齢者や体力に不安のある人でも乗れるように、安定性や操作性を追求しているとのことでした。どのような人でも安心して移動できるという点で、「移動の自由」を再設計するプロジェクトとして進んでいることが伝わってきます。
また、来月からの導入が決まった「電動シートボード」は、もともとは2024年冬以降の展開を予定していましたが、延期され2025年11月からの運用となりました。
試乗した感想としては、立ち乗り型のキックボードよりも明らかに安定していました。座ったままスッと走り出す感覚が新鮮で、短い距離の移動にちょうどよい乗り物です。とくに“かご付き”である点は便利で、近所のスーパーでの買い物など、日常の移動にも向いています。控えめながら、このかごが隠れた魅力といえるでしょう。
従来の立ち乗りキックボードでは、足で地面を蹴って助走をつける必要がありましたが、電動シートボードは座ったままアクセルレバーを引くだけで発進できます。コツも力もいらず、誰でもすぐに乗りこなせる印象でした。
このように、電動シートボードや三輪のUnimoでは立ち乗りキックボードのときにあった不安定さやスピード感への緊張が大きく軽減されています。体を預けて走れる安心感があり、「誰でも使える移動手段」へと一歩進化したように思いました。