トピック

ふるさと納税ポイント廃止 今年は9月が駆け込みピーク?

10月にふるさと納税の制度が変更され、各ポータルサイトでのポイント還元が禁止になります。これまで各サイトでは寄付額に応じたポイント付与や、条件を達成するとさらに上乗せしてポイントを付与するキャンペーンなどが行なわれてきました。

10月からはこうしたポイント付与が禁止となるため、今年は9月にふるさと納税の駆け込み需要が来るとも言われています。ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」が9月10日に発表した調査では、2025年1月~9月末までに年間の寄付可能額を10割寄付した、もしくは寄付予定と回答した人は前年同期比で2.5倍増となったようです。

さとふるの調査結果。2025年1月~9月末までに年間の寄付可能額を10割寄付した、もしくは寄付予定と回答した人は前年同期比で2.5倍増

近年はふるさと納税ができるポータルサイトが増えており、AmazonやYahoo!ふるさと納税、ファミリーマートなどが24年~25年にかけて参入。新規参入のサイトも含め多くのふるさと納税ポータルサイトで、9月30日までポイント還元キャンペーンを実施しています。

Amazon

Amazonふるさと納税は、15,000円以上の寄付で最大20%のポイントを還元するキャンペーンを9月30日まで実施中。

通常のショッピングと同じような操作で寄付できるのがAmazonふるさと納税の特徴で、返礼品のページの場合は「ふるさと納税」アイコンが記載されています。通常の商品ページを見ている場合でも、その商品がふるさと納税の返礼品対象の場合は、ページ右下(スマホの場合はページ下部)に「ふるさと納税」アイコンがあるのでそちらをクリックすると返礼品ページに切り替わります。

15,000円以上の寄付で最大20%のポイントを還元
Amazonふるさと納税の返礼品ページにはふるさと納税アイコンが表示
通常の商品ページでも、ふるさと納税の返礼品対象の場合は、ページ右下(スマホの場合はページ下部)に「ふるさと納税」アイコンが表示

楽天ふるさと納税

楽天ふるさと納税は、通常100円につき1ポイントの付与ですが、楽天のサービスを複数契約しているとポイントが+2倍、+3倍となるSPUプログラムがあります。同プログラムも、楽天ふるさと納税が対象となるのは9月30日まで。

また、楽天ふるさと納税は楽天トラベルとも連携。9月30日までに楽天トラベルでエントリーのうえ、楽天ふるさと納税のクーポンを利用して宿泊予約をすると1,000ポイント還元するキャンペーンも実施中です。予約は9月30日までという条件がありますが、宿泊日は12月31日までが対象なので今から旅行の計画を立てても間に合います。

楽天トラベルで9月30日までキャンペーンを実施中

Yahoo!ふるさと納税

Yahoo!ふるさと納税は、初めての利用で条件を満たすとPayPayポイントを最大100%還元するキャンペーンを9月30日まで実施中。初めての利用で最大20%、さらに抽選で当たると最大80%で計100%となります。なお、最大100%還元の条件にはLYPプレミアム会員であることが必須です。

同サイトの特徴は、Yahoo!ショッピング内で申し込み・決済・控除手続きまで行なえる点。普段の買い物と同様の手順で、ふるさと納税を利用できます。

初めての利用で条件を満たすとPayPayポイントを最大100%還元

ファミマふるさと納税

ファミリーマートのファミマふるさと納税は、9月30日までの寄付申込みで、寄付金額の10%相当のファミマポイントが付与されます(上限10,000円相当)。さらにファミマふるさと納税に新規会員登録すると、抽選で50名にファミマポイント10,000円相当を付与するキャンペーンも同時に実施中です。

ファミマふるさと納税で扱っている返礼品は、ファミリーマートがプライベートブランドとして扱っている商品。600mlペットボトルの天然水やサラダチキン、ファミマカフェのコーヒーなど単価が安いものが多く、10個分など回数券方式でファミペイアプリから申し込めます。

返礼品は店頭で受け取るため、10個一気に受け取る必要がなく、必要なときに必要な分だけ回数券を使って受け取れるのが特徴です。

ファミマふるさと納税は寄付金額の10%相当のファミマポイントを付与

ポイント還元は9月まで 早めの対応を

ふるさとチョイス、ふるなび、さとふるなど、上記以外の大手ポータルサイトにおいても、9月をもってポイント付与を終了します。

ポイントが還元されるのは9月までですが、ふるさと納税の申込みは1年区切りなので、2025年中ならいつでも申し込み可能。控除される上限額はその年の収入で決まるため「年末にならないと正確な収入がわからない」という場合もあります。

その場合、1~9月の収入の控除上限額まで申し込み、10月以降に各サイトの動向を見ながら寄付先を決めるというのも方法の1つです。サイトによって確定申告の必要書類の発行方法や、ワンストップ特例申請のオンライン対応など、手続きの仕様が異なる部分があるため、そうした面からサイト選びをしてみるのもありでしょう。

編集部