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iPhoneの「アプリのロックと非表示」がちょっと面白い【Watch+】
2025年8月23日 09:00
アップルは、iPhoneなどのAppleデバイスにおいて「プライバシーやセキュリティ」を重視した展開を進めています。iOSやアプリなどでも最小限のデータ収集に留めるほか、オンデバイスでのデータ処理、基本的なセキュリティの高さなどをアピールしており、その点はとても重要なのですが、こうした取り組みで個人的におもしろいと感じたのが「アプリのロックと非表示」です。
その名の通り、アプリをロックしたり、非表示にする機能です。友人や家族などに、iPhoneの画面を見せる場合でも、特定のアプリにはアクセスされないようにしたいときは、そのアプリをロックまたは非表示にできます。
24年のiOS 18から搭載された機能ですが、アプリをロックすると、他者が開こうとした場合にFace IDやTouch ID、パスコードによる認証が必要になります。さらに、「インストールしていること」自体を知られたくないアプリ自体を非表示にできます。設定は、アプリを長押しして、「Face IDを必要にする」などを選ぶだけです。
アプリ自体にFace ID等の認証を設けるのは、PayPayや銀行系のアプリなどでは当たり前ですが、LINEやInstagram、メッセンジャーなどのコミュニケーションツール、その他どんなアプリでも基本的にロック可能となります。
特に面白いのは「非表示」で、ホーム画面からアプリの存在を消すことが出来ます。
例えば、仕事で個人のiPhoneの画面を使ってデモを行なう場合、あるいは最近増えている飲食店の注文で自分のiPhoneで皆の分をまとめてオーダーする場合など、iPhoneをみんなに見せる機会があるかもしれません。
そうした時に、「英語の勉強をしているのを同僚に知られたくない」とか「〇〇のファンと知られたくない」、「実は競合企業のサービスを愛用しているけど会社には知られたくない」といったケースがあるかもしれません。スマホはプライバシーの塊なので、こうした機能があるのはありがたいところです。
また、非表示にしたアプリは、ホーム画面のページをすべて左にスワイプして出てくる「アプリライブラリ」に「非表示」としてまとめられ、ここから呼び出せます。
なお、アプリのロックされた状況や非表示の状況は、iCloudで同期されません。そのため、機種変した場合などは改めて設定する必要はあります。
アプリのロックと非表示はiOS 18からの機能ですが、今秋にはiOS 26が公開予定です。iOS 26では、Liquid Glassを採用した新しいデザインや、ロック画面の改善、Apple Intelligenceのライブ翻訳など多くの新機能が盛り込まれます。プライバシー関連の機能でも、未知の送信者からのメッセージをフィルタリングや、通話スクリーニングなどの機能が追加予定です。






