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首都高1000円上乗せ再び。24日からパラリンピック

首都高は、8月24日から開催される東京2020パラリンピック競技会の開催に合わせて、混雑緩和を目的とした交通規制を実施します。前回、7月19日から行なわれたオリンピックの規制同様、首都高が昼間時間で1,000円値上げ、深夜時間帯で半額になるなどの対応が行なわれます。

昼は1,000円上乗せ

首都高ではパラリンピック期間中、選手や大会関係者が首都高を利用して移動することから、この移動を妨げないよう交通量を減らすことを目的として、6時から22時まで基本料金に1,000円を上乗せします。期間は8月24日から9月5日です。首都高の基本料金が300円から1,320円ですので、これにプラス1,000円というのは、かなり割高になります。

自家用車が対象、物流車両などは対象外

料金上乗せの対象車両は、基本的に軽・二輪、普通車で、社用車なども対象です。物流への影響を最小限にするため、中型車、大型車、特大車については料金上乗せの対象外となります。また、ETCを搭載している場合に限り、「小型貨物・タクシー等」も対象外になります。

「他に代替手段がない移動方法」は規制から除外することから、福祉関係車両なども事前申請などにより対象外になります。「有料道路における障がい者割引制度」の適用を受けている人は、申請不要で料金上乗せの対象外です。

深夜は半額。ただしETCだけ

昼間は料金上乗せですが、深夜時間帯は料金の大幅な割引が行なわれます。午前0時から午前4時の間に首都高を通過する場合、「ETCを搭載した全ての車両」が首都高全線で基本料金から5割引です。ただし現金車に関しては割引の対象外です。

なお、料金上乗せ時間と夜間割引時間以外の時間帯については、すべて通常料金となります。

オリンピックに続き、昼間の時間帯は首都高を利用しづらくなりますが、どうしても首都高を通って移動したい場合は、深夜帯に利用しましょう。割引が適用されるタイミングは、首都高の「料金所や最初のETCアンテナ通過時」が基準です。午前4時までに料金所等を通過できれば割引の対象になります。首都高を通り抜けるのに、深夜帯なら通常2時間は掛かかりませんので、6時に1,000円が上乗せされる前に通り抜けることは難しくないでしょう。

料金上乗せというデメリットが注目されがちですが、お得になる仕組みをうまく利用して、パラリンピック期間を切り抜けましょう。